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オムニセクシャルのおんな

はい。タイトルの通りです。自己紹介です。
こんな変な(わけわからん)タイトルの記事を開いてくれてありがとうございます。
あるいは、同じようにオムニセクシャルを自覚してる人が開いてくれたのかもしれないけれど。

いや、同じように、っていうのはおかしいかな。
性的マイノリティに関する記事をnoteでいくつも読ませてもらってるけれど、私と同じ属性かな?って思っても、ちょっとずつ自分とは違うところがあったり、同じタグで検索しても全然違う温度感の記事があったりで。
ほんと、人の数だけ性的属性(個性)があるなあって思うよ。

まあ、まずは、オムニセクシャルについて説明しよう。

日本語で言うと、全性愛。
男の人も女の人も好き!っていう性指向のことを『バイセクシャル(両性愛)』って形容するのは有名だと思うけど、その属性に、(いわゆる普通の)男の人あるいは女の人以外も好き!っていうのを足したのが、全性愛です。
で、ややこしいんだけど、全性愛はそこから更に2種類あって。

1つ目が、『パンセクシャル』。
全性愛といえばパンセクシャル、という感じで知名度が高い方の呼び方だね。
これは、男性も女性もそれ以外(トランスジェンダーとか)も、どんな性指向の人(レズだろうがホモだろうがなんだろうが)も、老若男女みーんな性的な意味で対象になる!っていう人のこと。
ここでポイントとなるのが、パンセクシャルは、相手の性別や属性について、そこまで認識・考慮していないということなのね。
これだけだと、ちょっとぴんとこないかもしれないけど。

2つ目が、『オムニセクシャル』。
この呼称を知ってる人はあんまり多くないと思う。
これもパンセクシャルと同じく、男性も女性もそれ以外も、どんな性指向の人も、老若男女みーんな性的な意味で対象になる!っていう人のことなんだけど。
パンセクシャルと異なるのは、相手の性別や属性について、認識・考慮した上で性的魅力を感じるのが、オムニセクシャルなんだよね。

具体例を言うと。
「どんなタイプの人が好き?」って聞かれたときに、「可愛い人が好きかな~」みたいな風に答えるのが、パンセクシャル。「女の人なら清楚系で、男の人ならゴリマッチョが好き!」みたいな風に答えるのが、オムニセクシャルってこと。
これが、相手の性別や属性を認識・考慮して、分類してるか否かっていうことね。
あくまでこういうニュアンスですよ、ってことであって、100%きっちりこの方法で分類されてますよ!っていう話ではないんだけれども。

で、何の話かというと。
別に筆者の性的属性なんて本当にどうでもいいことなんだけど、noteで色んな記事を読ませてもらってて、あまりにもみんながみんな違う傾向を持っているから、面白いなって思って。
私にとって私がオムニセクシャルであることは普通のこと(別に違和感のないこと)なんだけど、私の世界では当たり前の話でも、他の人にとってはめちゃくちゃ変で面白いことなんじゃないかなって思ったから、ちょっと書いてみたくなったという話です。

読者の頭の中の、性的マイノリティ図鑑の1ページになったらいいかなって。
自分のものとは全く違う価値観を新しく知るのって、楽しいよね。

で、なので、筆者の性的属性について、ちょっと羅列します。
身体性は女性。性自認も女性。性表現も女性。
性指向は、オムニセクシャル。
他人に対して性的魅力を感じる(性欲がある)し、恋愛感情も湧く(むしろどちらかというと恋愛体質だと思う)。
人間以外の生物には性的・恋愛的魅力を感じないけど、オブジェクトセクシャリティ(生物以外に対して性的魅力を感じる)の性質はある。フィクトセクシャル(架空のキャラクターに性的魅力を感じる)の性質もある。
モノアモリー(1人の人のみ好きになる)かポリアモリー(同時に複数の人を好きになる)かは自分でもよくわかんない。(環境のせい、という意味で)モノ寄りではあると思う。
こんな感じ。
性指向以外はマジョリティっぽい(実際、社会生活ではマジョリティの顔をして生きていけてるので)んじゃないかなあ。

ざっくりとまとめると、いわゆる普通の女だけど、恋愛対象・性的対象がめちゃくちゃ幅広い、っていう感じかな。
相手の性別やら年齢やら性指向やらに関係なく、ありとあらゆる人間を好きになる。たくさん好きになる。架空の(2次元の)キャラクターでも好きになる。なんなら生き物以外も好きになる。(しかも恋愛体質。)
他人によってはこれ、「とんでもねえビッチなだけじゃない?」って表現する人もいるんじゃないかな。まあ、行動に移した場合はそうなるのかもしれないけど、流石に理性があるので、(みんなそうだと思うけど)好きだからって即、肉欲!!!っていうふうにはならないので。
まあ、『とんでもねえビッチ』にしても、対象が幅広すぎるだろって感じだけども。
端から見ただけではわからない性質、っていうのもあって、言わなきゃ隠せるので、比較的、社会生活で困ったことはないかな。

実際に同性(女性)を好きになったり、アニメのキャラクターを好きになったり、生き物以外(幼児用に売ってるくまさんの形の温度計)を好きになったりしたこともあるけど、そんなのは口に出さなきゃ誰にもバレないし。
好きな人とどうこうなりたい!っていう気持ちがなければ、隠したまま生きていけるなら(それを苦痛に感じないなら)特に苦労はしないんだよね。
幸か不幸か(不幸だが)、別に異性(男性)にモテる人生を送っていないので、女性と結ばれなくても、2次元キャラと結ばれなくても、温度計と結ばれなくても、そんなに苦痛には感じなかったかな。
男性を好きになっても、とてもじゃないけど告白なんかできないよ!ってなってしまうときと、私の中では同じことで。

こんな性質だから、アセクシャル(誰にも性的な魅力を感じない)やアロマンティック(誰にも恋愛感情を抱かない)の人たちの所感とかを読んでると、自分とは真逆だなあと思って少し感動すら覚えてしまうよ。
私はすぐに、「好き!!!!!!」ってなって自分の中の何か(多分心とか魂とかそういうやつ)が燃え上がってしまうから。
そういう感情や興奮を持たない人たちの世界は、すごく静かなのかなあとか想像してみることがある。
私は別に恋愛至上主義ではないから、「恋愛は友情より優れてる!」とか「すべての人はパートナーを持つべき!」とかはまっっったく思わないんだけど、性欲や恋愛感情(一纏めにするのも違うと思うけど)がない生活って、どんなだろうなって思うよ。

なんか、話して聞かせてもいいよっていう人がいたら教えてほしい。
あるいは、そういう感じの記事を教えてくれたら読みに行きます。

もしくは、筆者みたいな性的属性の人間に対して、こういうことが気になる!とか、こういうときはどういう風に考えるの?とか、気になることがあれば、質問してくださればお答えします。
特に隠し立てしたいことは何もないので。

まあでも、面白いよね。
生物学的には同じ人間なのに、性的対象とか恋愛対象とか、そういう種の存続に関わりそうな本能的な分野で、こんなにも多様性があること。
恋愛に関してはまあ、社会的欲求というか、承認欲求というか、生物的にはなくてもそんなには困らないものだと思うのよ(人間的には困るかもしれない。結婚とかそういう社会的な意味で)。
でも、性欲に関しては、もっと本能的な、生命にかかわる一次欲求じゃん?って思うから、ないからって本人がすごく困るケースは(マイノリティで生きづらいということを除けば)そこまでないのかもしれないけど、生物的には割とエマージェンシーなんじゃないのかなとか。

どちらにせよ、人間は社会的生物だからね。
本能とか種の存続とかはさておくとしても、人と違う、とか、認められない、っていうだけでめちゃくちゃ生きづらいよね。
いつまで経っても制度は確立されないし。みんなに石投げられるし。
少子化対策に協力しなさい!ならまだ理屈としては理解できるけど、みんなと違うから気持ち悪い!はまじで永遠に意味わかんないよね。
こんなにもみんな違うのに。
というか、同じ人を探すことの方が絶対に難しいでしょ。
私と同じような感じの性的属性の人、いるかいないかわかんないけど、私が生涯でその人と出会うのはすんごい難しいと思うよ。ネットがあってさえも。

なんの話だっけ?
オムニセクシャルは楽しいぞおっていう話だっけ?
違うか。
違うけど、まあ、楽しいよ。

別に、アセクシャルやアロマンティックが楽しくないだろうっていうわけじゃないのよ。
ただ、何かと比較して、っていうことじゃなく、主観として、全性愛(しかも恋愛体質)はせわしないんだ。
男の人を見ても好き、女の人を見ても好き、ジェンダレスの人を見ても好き、大人も好き、子供も好き、無機物も好き、架空でも好き、全部好き。
いや、誰でもいいってことではないんだけど、誰でも好きになり得る。

うーん、例えば、アイドルグループを好きな人がいたとして、もちろんグループ内でも「この人が一番好き!」みたいな好みはあるのかもしれないけど、でも基本的にみんな好き。箱推しだから、見てて嬉しいし楽しい。
そういう場合の『アイドルグループ』が、私にとっては『全人類(たまに非生物も含む)』みたいな感じなのね。
全人類箱推し、ってこと。
全人類がみんな自分の好きなアイドルグループの所属メンバー(同じように好みの人たちが同じように好みの衣装で動いて喋ってる)みたいな感じだとしたら、生活してて楽しいと思わない?目移りしちゃうし、好みに順位はあれどみんな推しだし。
私にとっては、世界はそんな感じ。

書いてて思ったけど、なんかハッピーなやろうだなこいつ。
生きてて楽しそう。
性的マイノリティの苦しい部分はそこまで口に入れずに、なんかいい感じに楽しんでて脳内お花畑っぽい。

まあ実際そうだと思う。
他人と比べたり、他人の目を気にしたりするとしんどいと思うこともあるけれど。
主観的な話だけをするなら、こんなんもう楽しんだもん勝ちじゃんって思うからね。
誰が何と言おうと、楽しければいいよ。
まともに自由に活動できるのなんて、せいぜい20歳から60歳くらいまでの、40年間くらいでしょ?(異論は認める)
その間くらいは、投げられた石すら愛する勢いで、好きなものを好きに愛でたいじゃん。人生なんてめちゃくちゃ短いと思うからね……。

まあ、今回は、そんなお話でした。
こういう人もいるよーっていう感じで。
何かの参考にでもしてください(なるかな)。

ではでは、このへんで。

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