第2話 【山のような…アクセサリー?】 -100年後の蚤の市で見つけたモノ-
ここは100年後の蚤の市。
古い本や家具、大工道具なんかを扱う屋台が建ち並ぶ。
その一角、白い木綿布を敷いたテーブルの上に、雑然とモノが溢れている。
ふと、パーツのような形をした“不思議なモノ”に目が留まる。
これは一体、何に使うものだろう?
店主に訊ねるも、ニヤリとするばかりで教えてくれない。
なんだ、これ…
① 鈍く輝く素材は真鍮。
鈍い黄金色で、時折、光が当たると柔らかい輝きを放っている。
「もともとはピカピカだったんだけど、経年変化で変色したんだ」と店主。
指紋の