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フィールド・オブ・ドリームス?

私の生涯ベスト3に絶対に入る映画『フィールド・オブ・ドリームス』はストーリーを思い出すだけで胸熱。自分の目でこんな形で見ることができるとは思わなかった。

和歌山県橋本市は元ベイスターズ主砲で、現在アメリカで挑戦し続けている筒香嘉智選手が私費を投じて天然芝のグランドで野球ができる、スポーツアカデミーを創立。素敵なお金の使い方だ。彼はマイナーリーグになってもアメリカでチャレンジし続けている。それがまた素晴らしい。

で、映画のフィード・オブ・ドリームスは、主人公レイ・キンセラが36歳、自分の歳の頃すでに父親は老人のように覇気がなく、レイが17歳でケンカ別れしたあと、一度も会うことなく父親が他界した。レイ自身人生あまり大した冒険もチャレンジもしないで生きてきて、自分が父親と重なり不安な気持ちで過ごしていた。ある日自分のとうもろこし畑で『If you build it, he will come』の謎の声が聞こえて、戸惑いながらも度重なる声に、野球場を造ればシューレス・ジョーが来るというビジョンを観る。から周りには変人扱いされながらも、何故なのかはわからないが、自分はこれをやり遂げなければ!ととうもろこし畑を野球場にすべく行動する。

完成すると、とうもろこし畑から八百長疑惑で球界を追放されたシューレスジョー・ジャクソンが現れ、彼と同じく球界を追放された選手たちを連れてきて、野球を始める。すでに他界した選手たちだから全員幽霊。最初ジョー・ジャクソンがフィールドに現れた時、彼が『ここは天国かい?』と聞く。いや、あんたすでに死んでるしとツッコミ入れたくなるが、見方としては、思い残したことがある魂は成仏できず彷徨っているということ?などと考える。

最後まで観ると大人は誰でも子供の頃に夢があるけれど、あと一歩のところで諦めたり、どこかの時点で自分には無理だと前に進むことをやめたりする。あなたは自分自身が本当にやりたいこと、やっていますか?と映画は問いかけているように思う。悔いのない人生を生きているのか、と。

久しぶりにこの映画を観たけれど、何度観ても泣ける。後にドクターとして市民に愛された若き日のアーサーが、フィールドから現実世界に足を踏み出すところは、彼の唯一の夢がそのフィールドで叶い彼が辿った人生は彼にとって心の声に従った結果なんだと温かい気持ちになる。

極め付けはレイが最後ケンカ別れした父親と再会し、まだキラキラした目を持っていた頃の父親と会話をかわしたあと、キャッチボールするラストシーン。最後に父親が登場するのが憎い。と言うかズルい。これは涙腺崩壊するしかない流れ。

映画のフィールド・オブ・ドリームスは、生前に思い残した後悔がある人にとっての夢が叶う場所。
筒香スポーツアカデミーのフィールド・オブ・ドリームスは、『叶えたい夢』に向かって自分と向き合う場所のように思う。そしてこの世から旅立つ日に自分は自分の人生を後悔なく生きた❗️と満ち足りた気持ちになるのではないかな。





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