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がんばらないと決めたはずなのにやっぱりがんばろうとしてしまう、なんだかおマヌケな話

これを書き始めた時とはだいぶ状況が違うのだけど、残しておきたくて。

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2024年7月22日(土)11:04


先日、派遣契約の更新をした。9月〜11月までの3ヶ月。こうやって目視すると長いが、しなくても長い。正直に言うと、更新は間違いだった。

入社当初から、「もうがんばれない」という気持ちと「もしかしたらもうちょっとがんばれるかもしれない」という気持ちの中で揺れ動いていた。5月末から勤務を始め、6月頭の派遣会社との面接では前者の気持ちで号泣してしまった。その時から派遣会社はスタッフ2人連れで訪れるようになったので、要注意人物扱いを受けているのかもしれない。

11月まで更新してしまったのは、後者の気持ちが少しあったのと、ひと月ほど前に職場で酷く体調を崩してしまったことがあったのだけど、その際に、なんの接点もない人まで親切にしてくれたので、辞めるのは恩知らずのような気がしてしまったからだ。ただ、親切なのと仕事に誠実なのは全くの別物だ。契約を更新してから数日後、猛烈にその事実に直面し、思わず派遣会社にダメ元の電話をかけた。

「11月までの更新って、解除できないですよね?」

焦っただろうなぁ。腹立っただろうなぁ。もちろん無理だと言われたのだけど、派遣会社は「なにか役に立てるかもしれないから面談に行く」と聞かない。こちらとしては辞められないのであればあまり意味がない。

多分だけど、無責任なんじゃなくて、おおらかなのかもしれない、と思ったりもする。だから親切だし、仕事もなぁなぁにできる。

「もう少しがんばれるかもしれない」と思うけど、果たして本当にがんばる必要があるのか。がんばらないと決めた時は、自分に過度な重圧をかけるのはやめようと心に誓ったはずだった。必要のないがんばりをしたから適応障害になるし、そもそもうつ病にもなるし、過敏性大腸炎にも顔面神経痛にも肋間神経痛にもなった。うむ、振り返ってみるとなかなかの身体症状である。こうやって文字にしてみて、がんばったなぁと思う反面、必要なかったなぁとも思う。何事も健康には代えられない。うつ病になるまでがんばったと思って生きてきたけど、その前にも立派に体はSOSを出していた。気づいてあげられなくて、自分で自分にごめんねを言いたくなる。「がんばった」のではなくて、「無理をした」のである。がんばることと無理をすることは別だ。「無理がたたって」とはいうけど「がんばりがたたって」とは言わない。「がんばりすぎて」とは言うけど、「がんばって」と応援しても「無理して」という声がけはしない。「無理」は「しないで」と言うものだ。

私の思う「もうがんばれない」はなんなのだろう。「これ以上行ったら無理だ」なのだろうか。「もうがんばれない」と思うと、雑音が気になるし、イライラが止まないし、涙まで出てくる。だからトイレにこもって数分泣いて、「泣いても仕事はあるんだから」と思って自席に戻る。それを「逞しい」と思っていたけれど、そう考えたら「逞しい」もあまりいいものじゃない。筋骨隆々みたいなのを想像するが、私の心は別に筋も骨もないし、どちらかというと薄っぺらいガラスだ。こんなふうに言うと自分のことを「繊細」と言っているようで嫌だ。よく言われるのだけど、この「繊細」という言葉が好きじゃない。弱っちいと言われているみたいで腹が立つ。軟弱なくせに負けん気は強いのだ。だから「もうちょっとがんばれる」というか「もうちょっとがんばってやる!」と無駄な勝ち気が出る。


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2024年8月1日(木) 10:31


昨日づけで会社を辞めた。「もうがんばれない」と「もうちょっとがんばれるかもしれない」の間で揺れ動き、これが11月まで続くことに耐えきれなかった。

最後の出社日は、朝から憂鬱だった。出勤の電車から降りられないかもしれないと思うほど気持ちが沈んでいた。それをなんとか降り、出社した。いざ勤務に入ったら、どうしようと思うくらい途方に暮れていたのだけど、仕事を始めてみると、「もしかしたらもう少しがんばれるかもしれない」という気持ちが強くなった。でも、この感情をあと4ヶ月抱え続けることに我慢できるとは思えなかった。

心療内科に駆け込み号泣し、診断書をもらい、派遣会社に連絡。明らかにムッとしていたが、致し方ない。そりゃ急に辞めるって言われたらいい気はしないよね。とはいえ契約解除したいと言った時点である程度フラグは立っていたと思う。

辞めたら、とりあえず1番重く抱えていた気持ちは消えた。これからどうやって稼ごうか、という不安はあるが、とりあえず資格試験の勉強しようと思う。出社時と同じタイムテーブルで動こうと思ったけれど、早速寝坊してしまった。これでは意味がないぞ、自分。そしてカフェに寄ってこれを書いている。帰ったら絶対がんばる。

ん?

今回仕事を辞める時、もう1回強く思ったこと。

「もうがんばらない」

おい、この誓いはどこに行った、自分よ。

「がんばらない」というと悪い意味に聞こえるかもしれない。「がんばらない」ことと「いい加減にする」ことは違う。

そして「夢のための努力を努力と思わないこと」(SixTONESの樹くんの言葉ですね!)

一生懸命夢を追おうと思う。

昨日は一生懸命勉強をした。そのせいか肩こりがひどい。普通にしても張っているのだけど、揉もうと押さえると痛い……(涙)。幸せな一生懸命の結晶と思うことにしよう。

さ、豆乳ラテもなくなったし、そろそろお店を出よう。


(2024年8月2日(金)加筆修正)


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