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やる気スイッチの存在を探る話

結構前に書いたので、すでに投稿しているものと時系列がずれるかもしれないけれど、せっかく書いたので投稿します。


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CMで聞いて、そんなものあるんかなぁと考えてみて、「あ、あるわ」と思い至った。私はこのやる気スイッチが基本オフか、ちょっと切り損ねてるくらいの時が多い。多分脳みその奥の奥くらいにあって、よほどのことがないと強い力でポチッとできなくて切れっぱなしの状態なんだと思う。

行政書士の勉強をしている。3年勉強してダメだったら諦めようと決めた、今年は2年目だ。去年の試験は問題用紙を開くなり「あ、終わった」と思うくらい無様な負け方をした。今回合格できなかったら3年目、悲壮な覚悟で勉強に向かわなければならない。考えただけで地獄である。3年、と言いつつ4年目もうだうだ続けそうな自分が見えていて嫌なのだが、そういう甘ちゃんなところが合格から遠のく原因かも知れない。なので本来はこんなエッセイを書いている場合でもないのだが、病院帰りの薬待ちの間、カフェでまったり書き物をするのがルーティンだ。Mサイズの豆乳ラテがなくなりそうなので、そろそろ席を立たなければと思っているところだ。

好きな言葉がある。

「今日のがんばりが幸せへの積み立て」

枕元に貼っていたこともある。付箋が剥がれてしまった今、もう一度貼る必要があるかも知れない。

がんばれないのである。6時に起きて1時間ほど勉強してから出勤する、という計画を立て、目覚まし時計も6時に1つ、アラームをそこから15分ごとに鳴らしているのだが、起きられない。15分ごとに鳴らすのがもう起きる気がないということなのだろうが、寝る時は「明日こそ」と思っている、本気で。

最近よく、「勉強する人生としない人生がある」と考えたりする。人間は、というか生物全般そうだが、歳を取る。だからその時間をどう使うかはもちろん本人次第だ。私はできることが多い人生を送りたい。これまでも多少資格を取ったり勉強したりしてきた。いろいろ理由はあるが、根本はその方がかっこいいから、という単純な思考だ。以前、20代後半の女の子が「まだ若いんで」と自信満々に口にしていたけれど、見ていてかわいそうになった。もうすぐ30って子が若い以外にアピールポイントがないのか。そういう意味では、20代、30代、となにかしら勉強をしてきた自分を褒めていいんじゃないかと思う。まぁ、若いことを誇るのもそれはそれで明るいことだ、私には馴染まないだけで。

行政書士を取りたいのは、法学部を出ているのに法律関係のことがなにもできないことがコンプレックスだったし、両親に申し訳ないと思っているからだ。大学の学費を返せばいいのだが、訳あって休職を繰り返している身にはなかなか厳しいのだ。そんな子ども心を知らずケイト(母)は医療事務の資格をやたらと進めてくる。これが結構なストレスなのだが、ケイトはその辺りの感覚が鈍いので説明しても仕方がない。

朝、目覚まし時計が鳴った時、「勉強する人生としない人生が……」と思いながら、「どうせお前は負け組だ」などと自分を貶めてしまう。確かに勉強は苦手な方だ。だからこそ勉強するのである。

こうも考える。「もうあんな環境に身を置きたくない!」仕事でかかるストレスはなかなかハイレベルなため、そう奮い立たせて自分を鼓舞しようと試みる。それでも「お前は抜け出せないよ」とやはり諦めモードに入ってしまう。

言い訳をすれば、上半身は起こすのだ。でも眠さのあまりそのまま布団に倒れてしまうのである。起きようという意思は存在している。しかし結果がすべて。ぐぬぬ。

根本的に、私にはいつも自信がない。だからこその資格取得でもあるのだけど、弱気な自分が根付いてしまいすぎて、うまくいかない。

自分に甘いところも問題だ。仕事中は、「今日は帰りにカフェで読書!」とご褒美を決めてなんとか耐えているし、今だって、もうそろそろ薬の準備はできているだろうにこうやってカフェに長居してこれを書いている。昨日ももうちょっと勉強を進めたかったのだけど、ジョージ(父)がケンタッキーのポテトフライを買って来てくれたのでそれを囲んで家族団欒。食べ終わったら、もうちょっと進めたかったのに1週間の疲れが出たのか明日早起きしようと早々に寝てしまった。1週間の疲れ、とか言っている時点でなかなかの甘えなのだ。


ところで私は音楽をよく聴く。自分を励ましてくれる歌詞を繰り返し聴いたり、歌ったりしている。特に効くのはこの3曲。


Shelter:坂本昌行

「君のためだけに誇るものが欲しい だからやってみるEveryday」

そうだ、自分。自分のため、両親のため、毎日がんばるのだ! と思わせてくれる。


こっから:SixTONES

「いつかの童心もって努力し夢と相思相愛になれるはずなんだ」

童心で抱いた夢ではないけれど、夢と相思相愛って単純にいい。


PRIDE:Aぇ!group(表記合ってる?)

「なぁそうだろう君は君を思うように変えていける」

そうだ、自信がなくて弱々な自分を変えるんだ! それができるのは自分だけだ!


そんなふうに思うのだ、聴いているときは。この書き方なんか棘があるな。決して歌詞の威力が弱いわけではない。私の根性の問題だ。


行政書士の資格を取ったらやりたいことを考えたりする。日本語の先生の資格を持っているのだけど、その時に日本語を学ぶ外国人生徒さんたちと交流し、この国でがんばっていきたいという前向きな気持ちに感銘を受けた。だから資格を取れたら、帰化や在留申請に携わってみたいという気持ちがある。調べたところその2つは全然違うようなのだが、なんらかに携われたらいいなという気持ちがある。相続や家族関係にも興味がある。

がんばらなきゃ、という心構えがよくないのだろうかと思ったりもする。

「夢のための努力を努力と思わないこと」

言っていたのはSixTONESの樹くんだ。樹くんの言葉は結構心に刺さる。チャラく見えるけど考えの深い子だなぁと感心させられる。これを書くべきではないかもしれないが、私はhyphen歴が長いので(今でも一推しではないが結構贔屓)、樹くんのことは姉のような親のような目で見てしまうのである。

そりゃそうだよな、と思う。好きでやってんだから。勉強中につまらなかったら多分それ仕事としてこなせないよね。

こんな私だが時々、スタディング・ハイみたいな状態に陥ることがある。勉強がしたくてたまらないのだ。基本的に1時間勉強・10分休憩のサイクルを繰り返しているのだけど、ハイの時はアラームも完全無視。知識に向けて突進する。この時だけは脳みそに埋もれたやる気スイッチを、カチッと音がするまで押すことができているらしい。

前述の通り私は勉強が得意ではない。だが最近まれに、仕事中や通勤中なんかに「あー勉強したい」と思う恐ろしい瞬間がやってくる。SnowManの阿部ちゃんがこんなようなことを言って怖がられていて、その時は私も「院卒の脳みそは違う」と感心していたが、目指す分野ができるとそういう恐ろしいビッグウェーブを自らの思考の中に落とし込むことができるようになるのだろうか。


気づけば結構いい時間である。カフェで書き始めたこれは、日にちも場所も変え、今は家にいる。今日はいい感じに勉強が進んだから安心して寝ようと思う。

っていうかさ、1時過ぎまで勉強して6時に起きようってスケジュールがまず無理だと思うんだよね。なんなら私、超ロングスリーパーだし。ひどい時丸1日寝てますから。やる気ないとかじゃなくて、単純に眠い、1日中。体質なんだからどうにもならないかもしれないけれど、コーヒーを淹れるのが1つ対策として有効だ。お豆を挽いてるわけではなくスティックなんですけど。せっかくコーヒーを淹れたなら起きていよう。飲み終わるまでがんばろう。そうすると案外起きていられるものである。そういう意味ではコーヒーがやる気スイッチなのかもしれない。……まぁ、本当に眠い時はコーヒーを淹れるにも至らないのだけど(ダメだこりゃ)。


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さて、カフェで書き始めたこれを、2週間後、やはり同じカフェで同じ豆乳ラテを飲みながら見直している。もうすぐ薬ができるだろう。帰ってから勉強だ。英気を養うべく、飲み終わるまでちょっとのんびりしよう。


お付き合いくださりありがとうございます。
おやすみなさい。

(2024年7月13日 22:45頃 加筆修正)

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