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典型のうつ病ゆえの誤解について

はじめに

 今日は朝に起きれず、気が付いたら昼になっていました。うつ病をわずらってから、寝ること起きること、予定を決めてそこに向かうこと、いろいろ困難になっているうちの1つです。

 不思議なもので、いろいろ改善はみられて、起きるときの気持ち悪さ、気分の悪さはずいぶん無くなったものの、ここ2日は、理由もわからずおきれませんでした。難しいですね。

 起きた後の気分はフラットでして、そうした状況で人前に出ると、なんだこいつ大丈夫そうじゃないか、と見えるのかもしれません

本題

 うつ病は、昔はこういう人がなりやすい、という性格特性がある、とみなされましたし、症状もその場合こうだ、という一定の範囲がありました。今では、それが崩れていて「非定型うつ病」と呼ばれるようになりました。むかしは新型うつ病ともいわれていましたね。

 今は、アメリカ式のうつ病判定を利用しており、これらが漠然と判定に引っかかる、という状態になっています。

 とはいえ、どちらにしても、苦しんでいること、脳の異常はあるのですが、「典型的なうつ病はこうだ!」と思っているからみると、嘘っぽく見えてしまいます。

 また、あるていど回復しているひとも、うつ状態を無理に我慢して取り繕っていることがあるので、とんと急に働けなくなると、サボってるみたいに思われるんです。

 典型的なうつ病というのは、メランコリー型の性格で、周りに迷惑をかけてはいけない、ノーと断れない、愛社精神があり、それゆえ頑張ってしまう、完璧主義の傾向がありつつもそれに届かず挫折しやすい、そういう人です。

 昔の典型的な職人さんで、うつ病に陥りやすい性格はこうだ、という風に考えられていました。頑張り屋さんだから、なってしまう病気、そういう見方がなされていたんですね。

 症状も、頑張りすぎた結果、本来楽しめていた趣味ですら楽しいと感じられなくなるまで疲弊します。また、自責の念も強いため、そうしたことからふと、唐突な自殺におちいるケースがあり注意が必要です。

 ところが、非定型うつ病の場合かなりようそうはことなります。そもそも性格は、典型的とされていたのかどうかにまったく当てはまらないことがありますし、なにより、「しんどい」とうつ状態になること以外の、とくに「楽しい」ものは元のまま楽しめたりします。さらに、自殺も現れ方が違い、つらいことを訴える、見せつけるようなリストカットなどにとどまることが多いです。

 そうした誤解もありますし、典型的なうつ病でも、心のエネルギーが回復してくると、もともと楽しかった趣味も楽しめるようになります。だからといって、仕事ができるほど回復していたりはしません。ただ、回復していることは大きなサインとなります。

 こうした、うつ病なら、何もできないはずだ、という周囲の誤解は、患者さんにとって行動を不自由にしていて、結果、必要な運動や散歩など、治療に効果的なことさえしにくくなっている側面があるように感じています。

さいごに

 というわけで、こうした誤解についてや、うつ病になったとき、そこそこ治療期間は長く半年~1年ですから、社会的支援も必要です。そして、自分でできることや周囲でできることも含んだ、本、を電子書籍としてまとめたいと思っています。

 こうした誤解、またそれぞれ治った感触もケースバイケースのため、大まとめに、こうしたら治ったというのは、危険かな、と感じてもいます。

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