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【ガンバ大阪】初スタメン組への手応えと期待/J1第8節:福岡戦△0-0

待ちわびたホーム開幕戦は前節と同様スコアレスドロー。内容面でもそこまで進境が見られたわけではないだけに、やや足踏みといった感じ。もちろん目の覚めるようなゴールが見たいし、勝って久しぶりにヒャッフーしたいのはやまやまだが、ポジティブな要素も見られたので引き続き38度くらいの生暖かさで見守っていきたいものである。

□ 2021年4月7日:J1第8節
ガンバ大阪0-0アビスパ福岡

■ ボール保持の時間は長くなるも..決定打には至らず

ボール支配率61:39の数値が示す通り、試合の主導権はある程度は握れたように思う。ただ、ポゼッション時にどこまで相手の脅威となる手を打てたかというと..
最大のチャンスは前半にペレイラが高い位置でボールを奪い、そのまま相手GKを抜き去ろうというところまで持ち込んだ場面。意図的な崩しから作れたチャンスも数えるほどで、後半にチアゴが打ち切れなかったシーンも含めて最後まで決定打には至らなかった。
序盤から福岡が割とアグレッシブに前からハメに来ていたので、これそのうちガス欠するやろしチャンスあるでと思いながら見ていたのだが、最後までバッタリとは足が止まらなかった。これは向こうを誉めなければならない。

■ 中央レーンへの侵入ができない

初スタメンのセジョンを起点に、高い位置を取る両SB(小野瀬・黒川)に振ってチャンスメイクという形は何度も作れていた。ただ、問題はその後。大外のレーンからハーフスペースへのパスまでは出るけれど、そこで手が詰まる。中央レーンへの侵入ができない。
原因はシーンごとに様々だが、どうもサイドに展開した時に周りとの距離が遠すぎるような気がしてならない。この試合に限った話ではないものの。もう少しパスコースの選択肢が多くないと、守っている相手は超ラク。ドリブルで剥がせる選手も少ないし。
サイドにボールが出てから人が寄るようじゃタイミングが遅いので、もう少し距離感を意識した上でボールを呼び込まないと。あるいは単純に攻撃にかける人数が少なすぎるということも。うーむ。
と言いながら「サポートですね、わかりました!」と意識付けが強くなりすぎると今度は同サイドに人を集めすぎてしまうのも我が軍の悪いクセのように思うので、そのへんはうまくバランスを取りながらね。

■ 初スタメン組への手応えと期待

厄介な課題が残っている状況ではあるが、初スタメン組からは希望も感じられた。まずはセジョン。先程も書いたが、長短のパスを織り交ぜながらリズムを作り、その魅力を十分に発揮してくれた。特にロングパスを通す視野の広さと技術の高さはさすがというべきもの。同じポジションを争う山本にとっては強力なライバルになると同時に、ちょうどいいお手本にもなってくれる。遠藤さんがいなくなっても新たな教材が手に入ったのはラッキーくらいに考えておいてほしい。
もう一人、手応えを感じさせてくれたのが黒川。これだけ長い時間プレーしているのを見るのは初めてかもしれないが、低い位置からでも自分で運んでいこうとする勝ち気なメンタルと確かな技術には光るものがあった。今季は藤春が出色のデキで、宮本監督も厚い信頼を寄せていることだろうが、それでもこうして過密日程を戦うためのコマは絶対に必要。今後も自信を持ってステップアップしていってほしい。

対照的に、もどかしさを感じずにはいられないのがペレイラ。82分までプレーしたものの、シュートはゼロと存在感を発揮できずに終わった。チーム全体としてもまだ上手く行っていないところに、相互の理解も不十分な状況ではどうにもしがたいところがある。
だからこそ、どんどんプレータイムを与えて連携を高めていく必要がある。この先、チームが浮上していくためにも欠かせない存在であることは間違いないだけに。どこかで一発バシッと決まれば一気にノッていけそうなのだが。

■ 過密日程を乗り越えられる陣容は整いつつある

そういえばこの試合の前日に、中止になっていた6試合の振り替え日程が発表されました。五輪開催期間を中心に設定されたことで、真夏に怒涛の9連戦が組まれることに。これはキツいw ただでさえ近年の日本の夏はシャレにならん暑さだというのに、これを乗り越えるのは大変すぎる。ハイプレスなんてまず機能せんでしょうね。
ただ、どうにかそれをこなすための陣容は整いつつある。さらにウェリントン・シウバも来日したし、まだ出番の少ない選手たちの力が必要になるタイミングもやってくる。

試練も前向きに受け止めたいですね。

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