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【ガンバ大阪】パトリックはどうすべきだったのか

まず、大前提として鈴木優磨のことが昔っから大嫌いだ。風貌してうっとうしいし、しかもプレイヤーとしても優秀だからなおさらダルい。ガンバ戦でめっちゃ点取りやがって。新スタのファーストゴールをこいつに持っていかれたのは一生の汚点だと未だに思う。

だが、これだけ相手やそのサポに悪い印象を持たれるというのは、それだけ「いい選手」なのである。単純に、こちらの望まないことをやってくるわけだから。鹿島のチームメイトやサポからすれば、これほど頼もしい存在はない。
パトリックとやり合ったのも、ただヤンキーの血が騒いだだけが半分、そしてうまいことハメてやろうという魂胆が半分といったところか。手癖が悪く、ちょいちょいアンフェアなコンタクトをしてくる相手なら、うまいこと報復もらえるかもしれんな..ちょっと足でもつかんでちょっかい出したろかい、と。5年ほど前にアデミウソンがタックル受けた槙野智章に乗っかられてパンチ見舞ったのを思い出す。あんなうざいことされたら殴りたくもなるっちゅうねん。

結果的に、まんまとハメられてしまった。

判定に対しては、どちらかといえばパトリックに同情的な意見が多いように見ている。VTRを見ても確かにヒジは当たっていないように映るし、足を持ってる相手を振りほどこうとしているだけだという(主にガンバサポの)主張もわからんではない。
ただ、個人的にあの左腕の動きには報復の意思が感じられた。振りほどくついでに、一発どついたろかいくらいの気持ちが。だってパトリックやもん。

もちろん彼の人柄、特に努力家としての一面は尊敬するしかないほどに思っているが、昨季までの試合でもうまくいかない時に相手に対して理不尽なタックルを見舞って負傷させる場面は何度もあった。特に負けている試合の後半途中から出てきて、相手を怪我させてムダに時計が進む..みたいな場面は見苦しくて仕方がなかった。
この試合でも関川郁万の死角からぶち当たって注意を受けている。しかも彼は脳震盪の疑いで後半から退いている。満足に受け身も取れないほど不用意な当たられ方をしていたという揺るがない事実がある。

残念ながら、そんな「先入観」も退場という判定に結びついてしまったのではないか。

じゃあパトリックはどうすればよかったのか。答えは「大げさにズッコケる」これしかない。たとえ悪意はなかったと仮定しても、振り払おう、突き飛ばそうという動きは余計だった。笛が鳴ってから相手選手に手を使って接触する必要はない。
目には目を、マリーシアにはマリーシアを、である。ズッコケて審判にアピールしておけば鈴木優磨に警告が出てザマアミロで済んだ話。だいたいパトリックの退場で足を引っ張ったダーティなプレイに何のお咎めもないのは一番納得いかん。

結論としては、「鈴木優磨がうざいし、ジャッジも怪しいけど日頃の癖も含めてパトリックが不用意だった」ってとこですかね。パトリック次第で避けられた悲劇だと思ってます。

それにしても、「かーっ! 退場さえなければ勝てたのになあ!」とはこれっぽちも思えないほどの完敗でした。めっちゃヤバいっすねこれ(語彙

スタメンからしてコロナの影響ありあり。急造3バックに東口行方不明とかもうね。付け焼き刃のビルドアップを狙われて前半から大炎上でございました。
あまりにもプレス耐性がなさすぎる。ちょっと圧力かけられただけでパス精度がガタ落ちする。1失点目は昌子のフィードをカットされ、パス一本で切り裂かれたわけですが、VTRを見返すとその前のセジョン→昌子のパスが責任放棄感すごい。2人が寄せにかかってるところにヒョイって。そりゃ昌子のボールも精度下がりますわ。2点目も、何のピンチでもないマイボールの場面でセジョンと柳沢の曖昧なパス交換をかっさらわれてる。
これはやり方の整理がまだできてないのもあるし、単純に足元のスキル不足な点もある。ギョンウォンが入れば解決するのでしょうか。他のメンバーが揃えば大丈夫なんでしょうか。積年の課題である後ろの組み立てなくしてカタノサッカーは成立しない。はず。

いきなりうまくいくとは思ってなかったけど、覚悟していた線を軽く越えるレベルの惨状に立ち会ってしまった。「攻撃的な姿勢は見えた」とやや強引にポジってる記事も読んだがいやいや..1~2試合程度でガラッと上向く状態じゃないですねこれ。またメンタルの健康に悪い日々が幕を開けようとしている。

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