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【ガンバ大阪】誇らしき忍耐力/J1第7節:広島戦△0-0

再開初戦で感じたのは、改めてこのチームの忍耐力はすばらしいということ。1ヶ月のブランクで技術的にも体力的にも厳しい状況ながら、最後の最後まで踏ん張った粘り強さこそ宮本ガンバの真骨頂。どうか大切にし続けてほしい。

□ 2021年4月3日:J1第7節
サンフレッチェ広島0-0ガンバ大阪

■ 押されながらも無失点に耐えて貴重な勝点1を獲得

そういえば今季は攻撃的スタイルへの回帰を掲げてたんでしたっけ。そんなのすっかり忘れてました。4-3-3のシステムも一旦は封印、スタミナの不安もあってか前プレもほどほどに、バランス重視の試合運びに終始。いやいやブレずにいかんかい!と言いたくなるところですが、いきなり多くを求めるのはあまりにも酷というものです。徐々にやりたいことやっていきましょう。

攻撃面ではほとんど見せ場なかったんじゃないですか? うわーこれ決めておけばみたいなシーンも思い浮かばない。最も惜しかったのが福田のシュートだったような。あとチアゴアウベスが得意なゾーンからミドルぶっ放したのはちょっと可能性を感じましたけどね。

一方、ディフェンス面では得意の「やられそうでやられない」を体現。東口のビッグセーブ待ちではなく、三浦・昌子のセンターバックを中心にしっかりとシュートコースを消し、時に身体を張りながら最後までゴールを守り切った。うっかりマークミスもなかったし、全員が集中力を絶やさずに戦い抜けたのは誇りに思っていい。

■ 可能性を感じさせたチアゴアウベスとチュ・セジョン

新加入選手が可能性を感じさせてくれたのも収穫でしたね。
2トップの一角でスタメン起用されたチアゴアウベス。めっちゃいい人そうな風貌。そしてドリブラーの先入観を一変させるマルチロールぶりで、ボールの収まりどころとしても機能。もう少しボールを保有できるようになれば、もっとできることが増えるのでは。

それから途中出場のチュ・セジョン。山本がどうにもミスが多くチームにリズムをもたらせない中、替わって中盤に入ると長短のパスを自在に操りゲームメイク。決して派手さはないものの、画面で「あそこ通せたらいいのになー」と見ていたところにビシッと通してくれる技術と視野のレベルの高さを再認識。

今後、間違いなく待ち受けている過密日程を乗り越えるためにも、一人でも多く、少しでも早く各選手が本来のパフォーマンスを発揮することが求められる。その意味でも再開初戦から彼らが存在感を発揮してくれたのは朗報に尽きる。

■ 今週も来週も連戦..まだまだ忍耐は続く

再開初戦は最低限にして最善に近い結果が得られたとはいえ、まだまだ楽観視は禁物。今週も来週もミッドウィークに試合がありますし、いきなりグンと内容が良くなるとも思えず..とにかく突っ走るしかない。

でも、苦しい状況下でも一体となって戦える彼らを見て確信した。「何とかなるやろ」と。

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