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#pog2021

【競馬】先週の2歳戦/能あるフィデルは爪を隠す

フィデルはとりあえず無難に勝ち上がり。正直このレース内容だけを見ると地味に映ったし、絶賛するほどのインパクトはなかったが、かといって「期待外れ」などと評するのはあまりにも早計。「能ある鷹は~」と言うように、まるで本気を出していないだろうし、ここからもっと磨き上げられていくであろう素材。まずは順調に事が進んだだけで十分なのでは。 むしろインパクトという意味では函館のアルナシームの方が大きかったですよね。母母ドバイマジェスティのモーリス産駒。序盤はのんびり後方に構えながら、3角

【競馬】評判の大器フィデル、いよいよデビュー/7月4日(日)の見どころ:新馬戦ほか

ちょっと小倉競馬場さん気合い入りすぎじゃないですかね..日本レコードが2つもマークされる超高速馬場でお出迎え。良し悪しは別にして、やっぱり戸惑いはありますよね。 ただ、未勝利をぶっちぎったエスコーラは強かった。何あれ。サロミナの仔と血統的背景は整っているとはいえ、1月のデビューから約半年ぶりの実戦で1.8秒差の圧勝。3角手前から先頭に立つレースぶりが、これでもかと力の違いを見せつけるかのよう。レコードが出たとかそういう問題じゃなく、今後も楽しみな器。 * さて、明日はフィ

【競馬】先週の2歳戦/疑似ホープフルSとなった「伝説の新馬戦」ほか

レッドベルアームの将来は明るい。POG勢はともかく、出資者の方々おめでとうございます。 本馬場入場時にトラブルが発生するなど、少し落ち着かない雰囲気でレースを迎えたが、この馬は我関せずといった様子。五分のスタートから好位インを確保し、前を射程圏に入れながら流れに乗った。直線半ばで先行集団の外へと持ち出されるとジワジワと加速し、内で粘るアランヴェリテをねじ伏せる形で捕らえきったところがゴール。正直、間に合わないのではとも思ったが、勝ち切れるところがこの馬の素質。 <ラップタイ

【競馬】春のグランプリを上回る熱量で/6月27日(日)の見どころ:宝塚記念・新馬戦ほか

宝塚記念というのは年によってメンバー構成が大きく異なる印象がある。「春のグランプリ」の名に相応しい豪華な顔ぶれになることもあれば、夏の入り口に有力馬が無理をしないことで手薄なメンバーになることもしばしば。近年でいえば、マリアライトが勝った16年なんかはドゥラメンテやキタサンブラックも参戦し盛り上がったが、今年は間違いなく後者の方といえる。 連覇を目指すクロノジェネシスこそ健在だが、三冠馬コントレイルは大阪杯の疲れが抜けずに回避。同期の三冠牝馬デアリングタクトも香港遠征後に故

【競馬】朝イチから幕を開ける名牝への道/6月26日(土)の見どころ:東京1Rほか

明日は朝イチからぐりちゃ待機しなければならない。お目当てはもちろん東京1Rのレディナビゲーター。3週間前の新馬戦はクレイドルの2着に敗れたが、直線の伸び脚は際立っており素質の片鱗は十分に見せつけた。調整過程も超ソフトで、レースも序盤は後方から。あれ大丈夫..?と心配したのも束の間の末脚。さすが育成段階から評価が高かっただけのことはある。 相変わらず今週もポリ追いでふんわり仕上げだが、一度レースを使われたことでスイッチも入ったことだろう。何より中2週で使ってきたことで、早めの勝

【競馬】「伝説の新馬戦」も霞む? フィデルが来週デビューに向け抜群の動き

先日から何度も取り上げているように、宝塚記念当日の阪神芝1800mに注目が集まっている。ディープインパクト産駒の良血も多数出走予定で、「伝説の新馬戦」とも呼ばれるほど。我がPOG指名馬ではレッドベルアーム・ダノンフォーナインがスタンバイ。きょうも最終追い切りの内容が届くのをソワソワしながら待っていたが、そのへんの話はまた週末に。 しかし、それらも霞ませてしまうかもしれない逸材がデビューを控えている。友道康夫厩舎のハーツクライ産駒・フィデルだ。セレクトセールで「ラウンドワン」

【競馬】先週の2歳戦/快進撃の予感漂うアライバルほか

まずは何と言ってもアライバルよ。評判通りの内容で土曜東京の芝1600m戦を勝利。全く危なげなかったですね。 気性が勝ったタイプと聞いていたので、テンの行き脚がさほどでなかったのは意外でしたが、それでも少し促されながら好位を確保。折り合いもスムーズで、直線に入ってからは余裕を持って追い出すタイミングを待つだけ。軽く仕掛けられると一瞬で他を突き離して2馬身半差。はい強い。 手綱を取ったルメールが「ディアドラみたい」と同じハービンジャー産駒の名牝を引き合いに出して能力を讃えた通り、

【競馬】迫力不足のユニコーンS・逸材ダノンスコーピオンのデビュー/6月20日(日)の見どころ

ユニコーンSは毎年楽しみにしているレースなんですけど、コレジャナイ感がすごいですね..カフェファラオとかルヴァンスレーヴみたいな、この先ダートG1勝ちますよ的な強キャラがいないのはつまらん。いつもなら馬券購入候補レースのひとつなんですけど、あっけなくROMですね。 ■ ユニコーンS前売り時点で単勝1番人気がラペルースで5倍台。この混戦ぶりはちょっと記憶にないですね..確かにハマれば青竜S大敗からの巻き返しもありえますが、前走でメンタル面の弱さを露呈しただけに過信は禁物。 ケ

【競馬】「ハービンジャー第二波」の威力を見よ/6月19日(土)の見どころ:新馬戦ほか

昨日の更新で取り上げたレッドベルアームのデビュー戦が決まりました。 27日の阪神芝1800mですwww すでに良血馬が多数出走を予定している一戦にわざわざぶつけるあたり、陣営もたぶん自信があるのでしょう。まだこの時期なので焦る必要はありませんが、せっかく使うからには勝って次に進みたいところ。 最終追い切りではどんな動きを見せてくれるか楽しみですね。 そして我がPOG指名馬としてはダノンフォーナインとの2頭出しということに。こちらは今週の追い切りで遅れてしまってちょっと不

【競馬】「令和のダービーハンター」福永祐一がレッドベルアームを絶賛

ジョッキーが名馬と出会うことによって得られる財産は様々だ。ビッグレースの雰囲気を肌で感じられること、実績が認められてまた新たな出会いがもたらされること。そして、「どんな馬がタイトルに相応しいかを知ること」。 18年にワグネリアンで悲願の日本ダービー制覇を成し遂げた福永祐一が、それまで無縁の栄冠だったとは信じられないような勢いで勝ちを重ねられたのも、それらの要素が見事に絡み合ってのことだろう。圧倒的人気馬コントレイルを冷静に勝利へと導けたのは、一度勝った経験が過剰なプレッシャ

【競馬】ダノンスコーピオン、重馬場のCWを馬なりで軽快に駆け抜ける

今週も例によって新馬たちの追い切り時計を巡回していたら、なかなかの衝撃が走った。 <ダノンスコーピオン> 栗CW重 81.0-65.8-51.3-37.1-11.6 (馬なり) サンサルドス(古馬2勝)末一杯の内2.0秒追走0.3秒先着 ひえー、雨で力のいるCWで11.6秒を叩き出すとは。しかも馬なり。これだけの動きが実戦に直結しないというのはちょっと考えづらい。安田隆行厩舎のロードカナロア産駒で、母が米国の重賞勝ち馬レキシールーという血統的な背景も信頼に値するものがある

【競馬】先週の2歳戦/グットディールの誤算ほか

「栗東坂路49.9秒」で話題になっていたグットディールがあっさり負けてしまった。てっきりピヤーっと逃げてそのまま勝つんでしょと思いきや、意外とダッシュが鈍く出ムチまで入れられてしまう始末。どうにか先行集団の一角に取り付くも、直線でもエンジンはかからぬまま。単勝1.5倍の人気に支持されながらも、4着に終わってしまった。 陣営のコメントは読めていないのだが、4角も外に膨れ気味になってしまったように気の若さが露呈してしまった印象。ただ、少なくとも初戦から必勝態勢で臨んだのは間違いな

【競馬】6月12日(土)・13日(日)の見どころ/エプソムC・函館スプリントS・新馬戦ほか

きょうの楽天×阪神はめちゃくちゃ見応えがあった。勝ったから言うわけじゃなく、両リーグの首位を走るチーム同士の引き締まった内容。ちょっとした日本シリーズ気分で見てました。 楽天打線、強烈。上位打線の顔ぶれは打率こそ3割に満たないものの、みんなIsoDが0.1前後あって威圧感といやらしさ十分。いきなり打点王・島内宏明の適時三塁打で出鼻をくじかれると、二回にも茂木栄五郎の10号ソロで突き離される厳しい展開に。 それでも大きくは崩れないのが今季の青柳晃洋。3回以降は立ち直りゼロを

【競馬】ダノンフォーナイン 栗坂 良 52.9-38.6-25.0-12.5(馬なり)

昨日いい動きを見せたローマンネイチャーに負けじと、ダノンフォーナインが坂路で好時計をマーク。体重の軽い松若風馬が乗っていたとはいえ、馬なりで52.9-38.6-25.0-12.5を叩き出した。強めに追われていたローマンネイチャーよりも全体時計は速く、しっかり負荷をかけられての最初の追い切りで能力の片鱗を覗かせてくれた。 しかも音無秀孝厩舎のエースともいうべきアリストテレスの胸を借りられたというのも好感しかない。こちらも宝塚記念への調整中で、まだそこまで強い追い切りを必要とし