見出し画像

【7】4/25~4/29 『迷ったときは、どっちが楽しいかで決めなさい』

4/23(41日目)女王の無事を確認

 新女王を導入した夜、導入方法は間違っていなかっただろうか、ちゃんと受け入れられるだろうかと、不安になる。
 普段ならのび太も真っ青の気絶状態で眠れるのに、なんとなく寝付けないし、不安になって朝も日が昇る前から目が覚めてしまう。
 朝一で、巣箱の様子を見に行き、巣箱の中で歩き回る女王を確認して一安心。細かい内検は月曜日まで待機することにした。
 今回の内検は、自分が安心したいだけの行為。本当なら蓋を開けてほしくないんじゃないかと思う。頻繁に煙かけられて部屋の中確認されるのって、ストレスになる。必要な手間を必要な分だけかけられるようにしないとな。
 そんなことを考えつつ、私が小鹿野町に移住してから初めてこちらに遊びに来てくれる友人を出迎えに、西武秩父駅名物(?)垂直駐車。
 今自分がどんな風に生きているのか、ありのままを見てもらいたい。名物わらじかつを食べてもらいたい。ミューズパークや美の山公園からの絶景を見てもらいたい。ようばけの圧倒されるような岩肌を見てほしい。私の毎日は、それほどキラキラしているわけではないけれど、地に足をつけて生きようとしているか、楽しんで毎日を過ごせているかを自分自身が見直す時間になった。

羊山公園の芝桜。ああ、観光地だ。

4/25(43日目)女王大丈夫だ

 女王、生きていることは確認できていたので、改めて細かく内検。
 女王が産卵しなくなったり死んでしまうと、変性王台といって即席の王台ができて新しい女王を作ろうとする。以前王台がたくさん作られていたのは女王が危険な状態だというサインだったのだ。今回はなかったので、とりあえず女王は元気ということかな。

4/26(44日目)蕗の色々

 蕗の薹が生えていたところから、蕗の茎と葉がワイワイと伸びてきた。柔らかそうなので、ウキウキと収穫。蕗と鶏肉とシイタケの煮物を作ったり、きゃらぶきにしたり。筋はそれほど固くなっていないので、塩でズリズリして無心で手間をかける。味が濃くて実においしい。体の中からパワーがわいてくるような美味さ。ここ数日間、頭の中が煮えているので、無心で作業をすると少し落ち着いてくる。

皮をむいてツルツル綺麗
きゃらぶき。きゃら色になるまで煮詰める。

4/27(45日目)道具を整える

 女王の調子が悪いのを発見してくれた養蜂家の大先輩が、ナイフをくださった。教えてくれる師匠がいるなら、一人の人から習った方が混乱しないから、養蜂の細かいことは師匠に習いなさい、ということを伝えてくれたうえで応援してくれるのが嬉しい。
 いただいたナイフ、嬉しくて早速手入れをする。
 心を込めて道具を研ぐ。養蜂の知識も技術もすぐに習得できるものではないけれど、身の回りの道具を整えて愛着が湧いていく感じが好きだ。強い味方になってもらえる気がしてきた。

研ぐの楽しい

4/28(46日目)継ぎ箱設置

 梨園に運んだK群の調子が良かったので、継ぎ箱を設置した。
 初めての継ぎ箱。ようやくここまで来たけど、とにかく焦らずに行こうと思う。
 女王を入れ替えた群は、少し増群が遅れたように感じるので、無理に継ぎ箱をつけずに一旦様子を見ることにした。
 お互い焦らずいこう、採蜜に間に合わなくても大丈夫。今は色々な経験をさせてもらえる時間に恵まれているんだから。

美しいな

 冷静であれ。ポジティブであれ。

 女王を亡くして以降、自分の作業の仕方について不安が大きくなっていたし、心配な気持ちが先立ってしまい、常に頭の中がいっぱいいっぱいになっていた。
 今はまだまだ序の口で作業量の趣味程度のはずなのに、焦る気持ちが出てきて、悪い方向の一生懸命になりすぎて向き合いすぎる癖が顔をのぞかせ始めた。周りの人に認めてもらいたい気持ちが出てきてしまって、技術がない分努力と時間で見せようとしてしまうのだ。 
 最悪の事態に備えて準備をしたりシュミレーションをする。それはネガティブに考えることではなくて、経験の蓄積。
 周りの人に迷惑をかけたりしなければ、誰になんと言われようと、ふざけてると思われようと、気にせず楽しく過ごすこと。

 宇宙兄弟のシャロンさんも、言っていたではないか。
『迷ったときは、どっちが楽しいかで決めなさい』って。

ワイワイ飛んでると嬉しい

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?