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【2-36】泣きっ面に鹿(~605日目)

ミツバチに刺されると

養蜂二年目。
グローブを付けずに素手で作業をするようになった。
というのも、手袋付けてると、どうしても指先の感覚が鈍くなってしまう。
結果ミツバチを指でつぶしてしまったり油断して荒っぽい作業の仕方になって怒らせてしまう事を繰り返していた。
荒っぽくなることで、結局作業中以外でも追いかけまわされたり刺されたりしてしまうから、それならば丁寧に向き合った方がいいかなと。
そんなわけで最初は緊張感を持って作業をしていたけど、次第に慣れてきて、素手の方が作業もしやすくミツバチを怒らせることも少なくなって作業中には一度も刺されずにここまで来ることができていた。

ウマウマと群がる

スズメバチがいつまでたっても襲来してくることで、ミツバチの攻撃性も高まっていたこともあるけど、作業中にとうとう刺されてしまった。
服の上から刺されると、針をうまく抜くことができないので、毒が多く入ってしまうのか、腫れも痛みもひどかったんだけど、今回は素手で小指を2か所。久々にあの何とも言えない痛みを感じで、速攻で針を抜いたんだけど、一つは失敗してしまってうまく抜けなかった。
そのせいもあってか、見事に腫れあがった。
どうやら、ミツバチのアレルギーもあるようで、最初の頃大量に刺された時よりも腫れがひどくなってきているように感じる。

刺されていない右手
刺された左手

プロでも刺されることがあるので、どうしても避けては通れないんだけど、残念。痛さもだけど、ミツバチにへたくそーと言われたも同然なので若干落ち込んでみたり。そしてミツバチにごめんなさい。

働き者

妖怪胡桃拾い

朝晩の冷え込みがきつくなってきたので、内検も少し暖かくなるまで待機する。それまでの間に、せっせと胡桃を拾う。
どうも今月は胡桃ばかり拾っており、なんだか妖怪胡桃拾いのような気分。
自分で作物を育てるのが上手になりたいのはもちろんなんだけど、せっかくの山の恵みを上手にいただけるようになりたい。
生活できるだけの収入を稼げるようになりたいけれど、同時に少ない収入でも上手に工夫して暮らせれば楽しいだろうと。
栗や柿は動物に食われてしまうけど、胡桃は殻が固いせいか被害が少ない。
落ちている実を剥ぐと中から種の部分が出てくる。
夢中になって拾い集めてせっせと洗って乾燥させていく。
乾燥させたものを鍋で炒って、少し隙間が空いたからナイフを差し込んでこじ開けていく。
手間も時間もかかるけど、冬の楽しみの一つになった。

こんなふうにやる見本

泣きっ面に鹿

ミツバチに刺されたり、スズメバチが押し寄せてきたり、なんだか騒々しかったところに、盛大に騒々しいのが登場した。
役場での打ち合わせの前に養蜂場に立ち寄ると、何やらガサゴソと音が聞こえてくる。
キジが入り込んでいたりすると、かなり大きな音が聞こえてくるけど、それとは比べ物にならないガサゴソ感。
いよいよ熊でも出たかと警戒していると、どこから入り込んだか鹿が飛び回っていた。

おるやん

元々テニスコートだった場所で、ありがたいことに全面高いフェンスでおおわれている。熊は木に登るのが得意なので、可能性が無くはないと思っていたけど、まさか鹿が入り込むことは無いと思っていた。
フェンスの隅に、車が出入りできる程度の隙間があって、夜中にそこから潜り込んでしまい、朝になって私が登場したせいで驚いて逃げようと暴れまわったと見える。

突進

静かに出て行ってくれればいいんだけど、フェンスに向かって突進を繰り返していて、下手すればミツバチの巣箱の近くに行きそうな勢い。
ミツバチを狙うことはなくても、暴れた勢いで巣箱をひっくり返されたらたまらん。
とにもかくにも、役場の担当さんに連絡を取り、助っ人に来てもらった。

ひと暴れした後、出口に向かって追いかけて無事に山に逃げて行ったけど、これが熊だったらと思ったらゾッとした。
鹿だって、今回は角のない小さいヤツだったけど、向かってこられたら大怪我する。

最近巷では、熊被害のニュースが出ているけど、他人事じゃないわ…。

生姜に足跡
レモン。今年の冬を越えられるか🍋

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