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【2-33】いちいち哲学する思考回路(~584日目)

女王蜂の行方

日増しに寒くなってきて、冬越しに向けて群れの整理をしたいところ。
本当ならば、今の時期に冬越しの群れ(ウインタービー)をしっかりと形成して安心して冬を越したい。

トラップ、外すか迷う

ところが。やはり夏の間にダニをやっつけきれなかった影響が出てきてしまって、崩壊寸前の群れもちらほらある。
いくら女王が産卵しようとしても、育成できるだけの働きバチがいなければ、群れは縮小していくばかり。

女王がいなくなった群れを他の群れと合わせて1群にするにも、春先ならばミツバチ達も穏やかで他の群れのミツバチともすぐに仲良しになってくれるけど、今の時期はかなり受け入れが悪い。
とはいえ、崩壊寸前の群れをそのままにしていても仕方無いので、女王を隔離して、巣箱を撤去し、残った働きバチは他の群れに移動してもらう。
一つの群れに一匹の女王。
悲しい事だけど、女王とはサヨナラしなくてはならない。

捕まえる

働きバチがいないまま、女王だけで生きることはできない。
わかっているけれど、観察してみようと思って連れ帰ってきた。
はちみつを与えて、寒くないようにタオルにくるんで夜を越してみたけど、5日で死んでしまった。
基本的に群れの中での女王バチの寿命は長くて、2年は余裕で生きる。
それなのに一匹だけになったら、一週間も持たない。

はちみつ食べてる

女王蜂しか子孫を残すことができないのに、女王蜂だけでは生きていくことができない。
なんだか、考えさせられる。

風呂場の床修理

今の家に出会ってから早いもので1年が経過する。
実際に住み始めたのは年末だけど、去年の10月にこの家と大家さんに出会った。
土間に壁無しで鎮座していた風呂は、大工さんが壁をつけてくれたり、ガス屋さんが給湯器を設置してくれたりして、入るのに困らなくはなっていたけど、床にぽっかりと空いている排水溝と、隙間が空いて虫が入ってくるブロックの壁を何とかしたいと思い続けて早1年。

金網被せておいたけど

夏の暑い時期に、水浴びできない日があるのはきつすぎるし、気温がマイナスになると、モルタルがうまく固まらない。
ホームセンターやネットで検索をしてみては、気持ちだけは高め続けてきたけど、模様替えと違ってすぐに元に戻せない修繕をするときはいつもウダウダと先延ばしにしてしまいがちになる。
本格的に寒くなる冬を前に、やるなら今しかない!と重い腰を上げた。

計算苦手…

モルタルとセメントの違いも分からず、左官仕事もしたことがなく、重量の計算も苦手。
近くに住む古民家の先輩に話をして、防水剤を分けてもらったりして、その気になってきた。ゼロ発進だけど、養蜂だって農業だってそうだったんだから、何とかなるだろう。

風呂桶を移動するために、薪釜を取り外す。
煙突が邪魔になるので移動しようとすると、中にたまっていた煤が落ちてきて、自分も土間も真っ黒。
これを掃除するだけで、一日の作業終了。

ついでにピカピカ

なんとかかんとか風呂桶を移動して、見えなくなる壁からモルタルを塗りつけていく。ここなら失敗しても見えなくなるからダメージが少ない。

恐る恐る風呂桶どかして掃除
一回にやるのは、ここまでで限界

…腰割れそう。
動画で予習したらいとも簡単にやってるから、できる気がしちゃうんだけど、動画がCGなんじゃないかと疑いたくなるレベルで難しい。

風呂桶壁ドンしたいんだけど、計算ミス
ブロックコツコツ削って、ようやく設置
ヒーヒー言いながら壁塗って
床全面塗った!!

すったもんだしながら、なんとか床まで終了。
タイルはこれからだけど、使えるところまではできたかな。
いつものことながら忘れてたけど、動画撮影すればよかったな~と思った次第。

哲学する思考回路

風呂の壁にモルタルを塗っていると、ピシーっとまっすぐ綺麗にしようとするけど、そんなに簡単にできるものではない。
友人に相談してみると「わざと鏝の線とか手の跡を残すのもありなのでは?」と助言をもらう。
確かに、まっすぐピシーっとしようとするからずれている部分が気になる。
こういう作業をしていると、まずはなんでもピッタリさせようとしている自分がいることに気が付く。
まっすぐが正解なんて、決まっていないのに。
自分の堅物さに気づき、いちいちなにごとに対しても気づきを得ようとしてしまいがちな思考回路に気づく。
つくづく面倒くさい脳みそである。

花火大会

地域の神社のお祭りで花火があがるよ、という話を聞いた。
コロナの影響で4年近くお休みしていたお祭りが、今年は開催されるそうで、歌舞伎など朝から盛大にやるという。
私は、大勢の人が集まる場所はあまり得意ではないので、積極的に行ったりはしないけど、お祭りの音が聞こえてきたり、楽しそうにしている人たちを見ているのは大好きだ。

過去の自分がしてきてしまったことの反省も踏まえて、人と群れずにいたいと思っているけど、人と話をしたり協力するのが嫌なわけではない。
なかなか伝わりにくくて誤解をされることも多いけど、致し方ないかな。

夜になり、花火を見る。
奉納花火は、口上と「ご奉納~!」の声の後に、ドーンと大きな花火があがる。1時間でおよそ20発。
派手ではないけどしみじみと味わい深く、一発ずつの花火が腹の底に響いて、こういうのもありだな~と思った。

しみじみと

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