見出し画像

【20】7/25~7/29 アナフィラキシーの恐怖

7/25(134日目)気の毒なのは椅子の方

暑さ極まれり。
毎日暑くて、長袖面布完全防備の内検作業は、とにかく朝早くから出動しなければ、体がもたない。

自宅から養蜂場まで車でおよそ15分。
電車通勤していたころに比べれば、あっという間。
服装だって寝間着から寝間着に着替えているようなものだし、化粧だってしなくなったし、気楽なもの。
大量の飲みものをポットと水筒に入れて、今までは自宅で朝食を食べてから養蜂場に行っていたけど、時間短縮のためにおむすびを食べつつ出発。

炊き合わせご飯

夏から秋にかけて、みつばちに寄生するダニの被害が増えていると聞く。
どの養蜂家さんたちも、ダニの対策を試行錯誤しているし、秩父地域だけの問題ではないらしい。
私もみつばちを飼育し始めてから、雄蜂枠を切るという方法でダニ対策を続けている。
(細かい方法とか、理由とかについては、みつばちの飼育方法の教科書とかにも書いてあるのと、ここで説明するのも違うかな~と思うので、一旦割愛します)
とにかく、みつばちを飼育していくにあたってはダニ対策が必須なのだ。

私の場合は、長年の経験や勘といったものは皆無であり、ダニ対策については、師匠や先輩方の方法を見様見真似で進める方がハードルが高そうだったので、養蜂産業振興会さんのダニ対策のプリントをいただき、それに則って進めている。
女王様を隔離して産卵を止め、ダニが卵を産み付ける場所をなくす作戦。
女王のお尻をひたすら追いかけまわす。
女王様、めっちゃストレスかかっている気がするんだけど…泣

7/26(135日目)尾てい骨より椅子が気の毒   


暑さ極まる中、相変わらず女王様のお尻を追いかけまくっている。
通常の内検よりも、圧倒的にバテまくる。
自分でペンキを塗った木の椅子に腰かけて、つかの間の休息。
……
メリメリと音が鳴って、体が後ろにひっくり返った。
な、なにごと!?
気が付けば、座っていたかわいらしい木の椅子は、私の体重に耐えかねて、バラバラにぶっ壊れていた。

釘刺さらなくてよかった…

痛む尻をさすりながら立ちあがり、とりあえず動けることを確認したが、椅子は再起不能。申し訳ない…。

7/27(136日目)スズメバチトラップの準備

夏を無事に超えるために、ダニ対策と同時にスズメバチ対策も必須となってくる。
両神界隈、オオスズメバチのことを「クマバチ」と呼び、キイロスズメバチのことを「シラバチ」と呼ぶのだけど、どちらの蜂も、ミツバチの天敵である。
対策1・12㎜目のネットを張り巡らせる。
 こうすることで、みつばちは通れるが、オオスズメバチは通れなくなる。
対策2・巣門の入口にトラップを仕掛ける。
 スズメバチが、上に飛ぶ習性を利用して、巣門に近づいてくるスズメバチを捕まえる。
他にもいくつか方法があるのだが、まずはこの二つを試す。

ネットについては、女王様が交尾飛行をしている最中ということもあるので、もう少し後にしようと思い一旦保留。
巣門のトラップについては、それぞれの巣箱ごとに対応できるので、こちらを優先する。
トラップを仕掛けるための準備として、巣門の入口に置くためのブロックを購入。1つ100円也。
2つずつ運んでも、10個運べば5往復。
養蜂を初めて意外だったことは、重たいものを運ぶ作業が多い事。
よく考えれば意外でもなんでもないけど、やってみないとわからないことがことの他多い。それは養蜂に限ったことでもないんだけど。

7/28(137日目)腫れる体質

トラップを仕掛ける準備も兼ねて、畑の草刈り。
ネットを張るにしても、周りの草を刈って、きれいにしたい。
というより、巣箱の配置とか全部最初からやりたい!
何年も前、学生時代にドはまりしたシムシティで、道路や建物の配置を途中まで進めてから、全部壊して最初からきれいにやり直した時のことを思い出した。
ゲームならすぐにやり直せる。
しかしながら、生身のみつばち達相手だと、そんな簡単にはいかない。
なんせ、彼らを動かせるのは、1日30㎝程度なのだ。
実に賢く、記憶力が素晴らしいが故に、中途半場に移動してしまうと元の場所に戻ってしまうのだから。
2キロ以上はなれた場所に一度移動させれば違う場所を記憶してくれるとはいえ、数キロある巣箱を後部座席に乗せてひと箱ずつ運ぶのは現実的ではなく今の私の実力と装備では、到底無理な話。

夏になってから、みつばち達のご機嫌はすこぶる悪く荒々しい。
少し離れた場所で草刈りをしていても、警戒して周りをブンブン飛び回る始末。それでも、少しでも草を刈り綺麗な環境にしたいという私の親心は届くはずもなく、見事に刺されてしまった。

みつばちは、刺した後お尻が針ごと抜けて死んでしまうが、すぐに死んでしまうわけではなく、命が尽きるまで標的の周りを飛び回って恐怖心を植え付けるらしい。
確かに刺されてかなり痛みが走った後、耳元や顔の周りをブンブンと飛び回ってくるみつばちの羽音は恐怖を感じる。

最近刺された後、腫れがひどくなるように感じる。
今のところ、命に係わるような強烈なアナフィラキシーショックには至っていないが、腫れと痛みと痒さは最初のころよりもひどいような気がする。
アナフィラキシー症状によって、養蜂を断念する人たちがいるという話も聞くことがあるし、心配。

手が腫れる経過観察

7/29(138日目)雷様

なんだか体がだるい…。(それは夏バテや)
夕方から夜半にかけて、とんでもない雷様の音だった。
朝一みつばち達の様子が心配で見に行ったが、どこ吹く風でせっせと働いていたので一安心。

めげずに昨日の続きの草むしり。
移住して半年以上。
ホームセンターで、鎌売り場を徘徊する日が来ることになるとは…。
鎌とか、道具類って、欲しくなっちゃう。
弘法筆を選ばずっていうけど、初心者で不慣れだからこそ、道具に頼ろうとするわけで。
しかも、鎌って意外とお買い得なのよね。
ついつい新品購入してやる気を出したりして、気が付けば結構な数になっていた。
刃こぼれしたりしていたものもあったので、自宅に持ち帰ってお手入れ。

かまだらけ

包丁もそうだけど、道具のお手入れをするとテンションが上がる。
自分の実力のなさを道具が助けてくれることが往々にしてあるわけで、道具を整えながら、あとの工程を考えたりして、そういう時間が次の作業への活力になるのだ。

それにしても、自宅の台所では作業がしにくいので、やっぱり作業場が欲しいなぁ。

脚を冷やして生き返る
美しい雲

さいきん、作業後川で脚を冷やすのがブーム。
最高に気持ち良く、最高に幸せな瞬間。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?