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【2-5】自然を頂く(~390日目)
地域おこし協力隊の新年度
地域おこし協力隊は地方自治体から委嘱されて活動をしているため、年度が替わる時に委嘱書を頂戴する。(総務省HP『地域おこし協力隊とは』)
総務省が地方自治体に対して財政措置を取っているうえで、協力隊の活動内容や活かし方については、地方自治体に任せられている。
「協力隊」「自治体・行政」「地域」
そう表現すると、その組織の中に「個人」がいなくなってしまう事が、私には違和感がある。
「地域おこし協力隊」という名前から想像されることも人によって違う。
今のところ「隊員」という立場の自分としては、この制度を最大限利用して、この地域で自分ができること、やりたいことをしていくことしかないと思っている。
特段大きなことを言いたいわけではないけれど、「地域」はさまざまな「個人」の集まりなわけだし、広く見ればさまざまな「地域」の集まりが「国」になっていて、「国」がたくさんある「世界」なのだから。
移住してからお世話になっていた担当者が部署移動になってしまったことで、思う所もあったので、少しほざきました。
最初に出会った町民でもあり、何もかもわからない状態の中で本当に助けていただいた。
役場に所属している「個人」が、どういう考えで働いているのかさえも、人によって全く違うので、協力隊として地方移住する場合は、どんな担当者に出会えるのかは、かなり大きなことだと思う。
とても残念だけど、役場で移動があるのは仕方のない事。
最初の一年でお世話になれたことに感謝したい。
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生き物を食べること
都内に住んでいて、野生動物に出会えることはまずない。
(鳥とか小動物は別ね)
秩父地域に移住してから、鹿だけじゃなくて猿や猪、ハクビシン、熊。
たくさんの野生動物がいる。(実物熊は未体験)
実際、かわいいでは済まなくて、農作物を荒らす被害は甚大で、地元の農家さんたちは頭を抱えている。
養蜂は、熊に襲われる可能性が高く、電気柵を設置している。
そんな中で、この地域には鹿を捕まえる罠を仕掛けている場所があちこちに存在している。
猟をするにはルールがあるらしく、その辺のことについては全く分からないのでさておき、養蜂場の近くで、鹿が罠にかかった。
まだ若い雄のようで、角が生えていない。
確かに見た目はかわいい。
捕まってしまって、可哀そうという気持ちにならなくもない。
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そんな鹿の肉を頂くことになった。
牛も豚も鳥も、生前の姿を見た後に食べたことはない。
目の前にいた鹿が肉になって、私の前にある。
はちみつもそうなんだけど、私たちは他のものの命を食べている。
悲しいかな、何も食べずに生きることはできない。
生産と消費が切り離されていると、自分が何を食べているのかもわからなくなってしまうような気がしている。
わからないままの方が、気がラクなのも確か。
だけどな~。
まだ、自分の中でうまく処理できていないけど、今回頂いた鹿肉は、大切に美味しく食べようと思ったんだ。
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鹿肉は臭みもなく、赤身で脂っこさもない。
煮こめばほろほろに柔らかくなって、とんでもなく美味しい。
捕まえても食べられるように捌ける人も少なくなっているらしく、うまく商売につながらなければ、生活が成り立たないから、やる人も減ってしまう。
今の私にできること。
頂いた鹿肉を調理して、みんなに食べてもらって、味を知ってもらおう。
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防犯カメラ
養蜂場の動きを観察するため、防犯カメラを設置。
人間を疑いたくないという意味も込めて。
変なもの、映りませんように。
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養蜂は、周りに気を遣う。
ミツバチは、不用意に刺したりしないけど、刺されたことのある人にしてみれば怖いと思う。
花粉や糞は、くっつくとなかなか落ちない。
本当は、畑の植物の花粉を媒介しているし、悪い事ばかりではない。
必要なものでも、自分の目の前にあるのは嫌だ、という心理はわかる。
養蜂場の隣で、楮を育てている方と話をしたときに、
「畑の花にミツバチが飛んで来ないんだけどな~」
と言われて、必要な事をわかってくれている人がいて嬉しかった。
はちみつを採るだけじゃなくて、ミツバチ達が飛び回れるように理解を深めたい。
遊びに来てくれる人たちに、もれなく養蜂場を案内して、暑苦しくミツバチの魅力について語りまくるんだ!!
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