【9】5/9~5/14 みつばちの大地 足るを知ることから
5/9(57日目)雨天の過ごし方
農業の養蜂も雨の日は外での作業はお休み。道具の手入れとか、今後の生活について妄想したりとか、新しいメニューを考えたりとか、もちろん養蜂について学んだりとか、やりたいことは雨だろうが山ほどある。
それにしても、半年前の自分からは想像もできないくらい、毎日空ばかり見ているし、天気予報を気にしている。自分の力ではコントロールできないことと共存しながら生きていることを思い知らされる毎日。
こちらでも色々な話ができる人が少しずつ増えてきて、ネガティブな事を言われてダークサイドに落ちそうになっていたところを、プラスに面白く変換する得意技の方を磨いていこうと思えるようになっているのは雨の日のお陰なので、それはそれで雨に感謝。
5/10(58日目)N5群内検祭り
雨も上がり、新たにお迎えしたN5群の内検をする。巣箱は元の持ち主さんに返却するため既に入れ替えてあったが、中はきちんと調べられてなかったので、改めて一から内検。
5群分まとめて一人で行うのは初めてだったけど、どの群もそれぞれ違って個性があって夢中になってしまった。
すべての群が同じ状態ではなく、それぞれの群によって中の状態は違うし、一見ミツバチが多く見えてもそれが一過性のものなのかの判断はつかない。今できることは観察し続けること。
ありがたいことに、N5群は、今までお世話をしていた群に比べるとかなり強群。以前は3枚群で少ない状態からのんびり内検を繰り返していたため、モリモリと元気なミツバチ達に圧倒される。
丁寧な仕事をすることは大切だけど、ミツバチ達にとっても部屋の中を開けっぱなしにされて、何度も外の空気に晒されるのは良い事ではなく、ストレスになるわけなので、なるべく急ぐ。
とりあえず、N5群の内検を終えて、梨園の巣箱の内検。王台モリモリ作ってる…。なのに、上の段に上がってこない…。なんで~。なんでな~ん。
上の段に蜜を貯めてほしいと思うのは、あくまでもこちらの都合で、ミツバチ達が下の段だけで充分と判断しているから上がってこないので、仕方ない。ミツバチ様の言う通りなのだ。
それにしても、雨が続いて一週間以上内検できないとなると、見られるときに細かく王台を取ってしまわないと、そこから女王が産まれて分蜂してしまうので、恐怖。分蜂だって、ミツバチにとっては新しい女王を作って新しい群になることが必要だから行うわけなので、もっともっと1群で数を増やして蜂蜜を貯めてほしくて、女王の幼虫を殺してしまうのは人間の都合なんだよなぁ。
お天気イマイチで、下手くそな内検をしてしまい、またもやメガンテ食らってしまった。めちゃくちゃ腫れるのよねー。体質かな泣
5/14(62日目)みつばちの大地
小鹿野町で知り合った外来種(笑)の大先輩のWさんから、みつばちの大地の話を聞いて、早速アマゾンプライムでレンタル視聴。
養蜂を始めてから、あっという間に2か月経過して、色々と思うところも出てきた。自分の軸というか芯のようなものについて、考えることも多かった。
私たちは、否、私は、他の生き物の命を奪わなければ生きていけない。仮に動物性のものを口にしなかったとしても、すべて地産地消自給自足で生活することはできない。
都会のサラリーマンから、田舎に移住して養蜂や農業をしているといっても、車の運転をして、コンビニやスーパーで買い物をして、輸入したり遠くから運ばれてきた食料を食べている。徒歩圏内でとれた作物や、野菜や畑に生えている草だけ食べて、車にも乗らず電気もガスも水道も使わず、携帯も持たずに生きることは到底できないし、しない。
豊かさの基準は人それぞれだけど、少なくとも今のところの私が「たりている」生活をすることは、他の生き物の生命を脅かすことだということを、せめて念頭に置いておきたいと思った。そして、足るを知ること。
養蜂で生活していくための「糧」を得ようとしている以上、可哀そうだという綺麗ごとを言うことは少し違うと思っているけど、少なくとも自分の中で嘘のない説明ができる仕事の仕方をしようと決めた。
純粋な花の蜜、彼らが育児に使う蜜以外の蜜のみを分けてもらおう。それで私の生活が成り立つかどうかは、わからないけども。
なんて、雨の日は考えることが多くてアンニュイだわ。
最近、ミツバチ達が飛んでいるのをスローモーションで撮影するの、マイブーム。なんかもう、めちゃくちゃワクワクする。
これから先のプランについて、とりあえず一年間通してミツバチを飼育できるようにする。これはブレない。
ハチミツを販売するルートを作る。ネット販売と、店頭で直接販売の二本立てで。できれば、土日にハチミツを販売しながら、コーヒーを飲めるような簡単なカフェのような場所ができたら最高なんだけども。実現できるかはともかく、やってみたいことをリストアップしていく作業も同時進行しなくては。楽しみである。
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