箱根駅伝の魅力とは

こんばんは

今日は前回の最後で触れたように、箱根駅伝の魅力について書いていきたいと思います。

箱根駅伝は私がランニングを趣味にするようになったきっかけでもあります。
所々ランニングの魅力、大学駅伝の魅力と混同する点もあるかと思いますが、ご容赦頂けると嬉しいです。

箱根駅伝は凄さが伝わりやすい

突然だが、テレビでスポーツを見ていてこんな感想を持ったことがある方は多いのではないだろうか
「あの打球がなんで取れないんだろう、、、」
「今のシュート自分なら決められるのにな、、」
etc...

実際にプロ野球選手の打球をキャッチできたり、GKが守るゴールにシュートを決めることができる可能性は限りなく低いはずである。

ではこのような感想はなぜ生まれるのか。
あくまで個人的な意見ではあるものの、「一流のプロ同士の対戦」が当たり前の存在となりすぎて、各選手の凄さが薄れてしまうからではないかと考える。

箱根駅伝も大学陸上長距離界の一流選手が集まる大会だが、その心配は一切ない。

理由は直近1kmのラップタイムが実況中継を通して頻繁に伝えられるからだ。
箱根駅伝では概ね2分50秒〜3分00秒/kmのペースで20km以上の距離を駆け抜ける。
いわゆる「ブレーキ」と呼ばれ、レース途中で失速してしまう選手でも3分30秒/km前後のペースを保っている。
100mあたりに換算すれば17〜18秒のペースで走り続けていることになる。

野球やサッカーの経験がなくとも、誰しも体育の授業で走った経験があるはずだ。
苦しいレース展開となった選手を見ても、「自分だったらもっと早く走れるのに」という方はほとんどいないだろう。
(自身のある方は是非走り方を教えてください笑)

箱根駅伝は誰もがハマれる

黙々と走るだけの競技になぜ誰もがハマれるのか疑問に思う方もいるかもしれない。
世の中のどのコンテンツにも言えることだが、
おもしろさが理解できない原因は、前提知識が不十分でコンテンツへの理解が足りないことにあるのではないだろうか。

私が箱根駅伝を誰もがハマれると言う根拠は、他のスポーツと比べて、簡単にコンテンツへの理解を深めることができることにある。

例えばプロ野球を存分に楽しもうと思えば、年間143試合に加えてオフの移籍やドラフト等の情報についてもある程度知っている必要がある。

試合数の多さから大半の試合は平日に集中し、地上波では放送されないことも珍しくない。
全試合を観戦しているファンは、ほとんどいないのではないだろうか。試合の結果をニュース番組から得るとしても、時間的負担はそれなりのものとなるはずである。

一方で箱根駅伝であればその心配がない。
大会は年1回、1月2日から3日にかけて開催される。
普段は仕事で多忙であろうとも、正月は時間に余裕があるという人は多いだろう。

また試合数の多いプロスポーツに比べ情報量が少ない点に対するフォローもなされている。

同じ区間を走る選手の自己ベストが示されている
選手の過去の大会での実績も一目でわかる

画像はいずれも東京オリンピックでも活躍した大迫傑選手が4年生時に出場した第90回大会の1区のものだ。初めて箱根駅伝を見る人でも、これらによってどの選手が注目選手なのかがすぐにわかる。

また、もう少し詳しく前提知識を得ようとする場合でも、1年間に行われる駅伝の大会はさほど多くない。
10月に行われる出雲駅伝、箱根駅伝予選会、11月に行われる全日本大学駅伝をに目を通せば、かなりの知識量を持って箱根駅伝を観戦できるはずだ。
前提知識があれば、黙々と走っているだけに見えた大会も違って見えることだろう。

もちろんこれらの大会は全て週末に行われるうえ、毎年地上波にて放送されており、気軽に楽しむことができる。

箱根ランナーはあなたの背中を押してくれる

言わずもがなではあるが、箱根駅伝は大学生のみが出場する大会である。

学生スポーツ全般に言えることではあるが、出場する選手それぞれにとってのこの大会の位置付けは大きく異なる。

箱根駅伝をきっかけに世界での活躍を目指す選手、箱根駅伝を最後に競技を引退する選手など各選手のエピソードは多岐にわたるが、きっと共感できる選手がいるはずだ。

また、大会が開催される時期も背中を押される要因ではないかと考える。
箱根駅伝が終了した翌日、1月4日から仕事始めの方は多いと思うが、選手達の一生懸命な走りを見ると、新年を迎えたフレッシュな心が刺激されるに違いない。

かくいう私も毎年箱根駅伝を観戦して、自らを奮い立たせているし、開催まで残り10日ほどである第98回大会を首を長くして待っている。

もしこの記事を見て箱根駅伝に興味を持つ人が1人でも増えれば、私にとって非常に嬉しいことである。

次回は箱根駅伝出場チームの中で、私が特に心を揺さぶられる大学について書いていく予定だ。

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