ラカンパネラ6日目
昨日は、午前中寝込んでいた。
頭の中がたくさんの雑音で忙しなく、本を読んだり内観のワークをして、午後には元気を取り戻した。色々とやりたいことがボンバーしているし、シャープは5個もついてるし、初心者なのに、ただやり始めて一体何になるんじゃよ私、とめっちゃ自己否定が出てきた。最近母がよく、「この人がすごい」みたいな感じで色々なピアニストや音楽家の人たちのことを話してくるのだが、それを聞くのがずっと不快だった。体調を崩している時に気がついたのは、まだ自分の中にも、’なんかよくわからないけど、すごい人にならないといけない’みたいな強迫観念の根っこみたいなものが残っていたんだなと気がつく。
すごい、人たちの実った果実が配信されていくペースは早い。彼らの影での努力とか、目に見えないゆっくりとした時間は人には知られず、私は華やかな成果物をyoutubeとかSNSで高速で見聞きし、どこか焦りを覚える。
そんな時は、好きな作家さんの本を読んで自分の音を取り戻す。梨木香歩さんの本を読むといつも私の静かな場所に帰ってこれる。彼女の本は、感情や色の描写が細かくて、不思議の世界とこちらの世界を繋いでくれる。そして、日常で見過ごしがちな微細な感覚に自分を引き戻してくれる。そう、そう、そうだったのよ、と深いところでわかってもらえる感覚が得られるし、私の感覚に近い言葉を得られるので文章を書くときにも梨木さんの本を読むと表現することがちょっと上手くなったような気分になる。
今日も、ラカンパネラを少し練習した。gis moll の 3和音アルペジオ、を練習した。あと、オクターブのハノンの練習もして、譜読みを少しした。ちょっとづつだ。三和音には「短3度」「長3度」、というものがあるらしいが、一度読んでもよくわからなかった。ただ、長三和音のことをメジャートライアドというらしい。色でも、色相環の、中で、120度の3色の組み合わせのことをトライアド、という。ここで、音と色の共通性が出てきたぞ。。
音、と、色、と、言葉、の世界を自由に行き来できるボキャブラリーを、今、私は自分の内側に探っているところだ。時間がかかりそうだ。1日に長い時間はやりたくないんだ。少しを毎日積み重ねる方が楽だし、寝かせておいたらできた、みたいなのがあっていい感じがする。
今日一個思ったのは、
今回の人生という枠をとり外した時、
肉体を脱いで魂になって宇宙とかどっか行っても、
その中心にいるのはいつも私で、
ここが核で、
ここから発する音でしか私の宇宙は作られないんだろうなって思った
だから好きなものを丁寧に集めて行くのって
大切なんだろうなって思う。
そんな感じで、考えすぎず、やって行こう。