四隅突出型墳丘墓形の座布団【埴輪紹介所その153】
あぐらをかく彼。
椅子は座面の縁が垂れさがる。
四隅突出型墳丘墓(よすみとっしゅつがたふんきゅうぼ)みたい。
実際にはこんな椅子はなかっただろう。
座布団ならありうる。
だが、椅子の上に座布団、を埴輪時代にやっていたか?
そもそも座布団があったか?
なさげ。
ところで
座る埴輪にしては、脚のサイズが写実的。
顔の赤彩は直線的。
縁が欠けてしまった帽子にも赤い線が入る。
全形はどんな帽子だったのか?
そのやや鋭い目に影を作っていたか。
栃木県真岡市亀山出土の男子埴輪。 高さ74.5cm。
所蔵は東京国立博物館。
撮影は2018、2020年、東京国立博物館にて。
ちなみに、四隅突出型墳丘墓からは埴輪は出土していないが、埴輪の祖型とされる吉備器台(特殊器台)や吉備壺(特殊壺)が出土している。島根県出雲市の西谷墳墓群など。
またね。
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