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揺れる波を羽織る【埴輪紹介所その99】

波。高い波。

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山にも見える。かなり急峻な。

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紋様の名称としては「青海波」かな。

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それを羽織る彼女の表情は

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厳しい、思い詰めたような…?

でも

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笑顔の角度もあるのです。

ところで、鼻の穴がちゃんとあります。
埴輪の鼻の穴はあったりなかったり。

はちまきを巻いている。

額の櫛は失われているけれど、髷をまとめているらしき太い紐あり。

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その紐の下に孔。何の孔だろう。通気孔かな。

髷は立体的。中空。

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人物埴輪の基本アイテムの頸飾りと耳環はもちろん、耳玉をたくさん着けています。

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左右それぞれ10数個か。

耳玉は女子でしか見たことがない。

両手首には、玉を連ねた腕輪。

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解説板では「手玉」。

袖口、埴輪だから仕方がないが分厚い。
欠けはあるが、五本指。人差し指から小指までをまっすぐそろえる。

腰には

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何を着けていたのか。

全身像の女子埴輪として、埴輪界では知られた彼女。

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肩の袖付け部分ががっちりしている。腕はおそらく中空。
上着の裾はなぜか斜め。波だから揺れているの?

群馬県伊勢崎市豊城町横塚出土の女子埴輪。旧地名は佐波郡殖蓮村大字八寸字横見2068らしい。現在はまた地名が変わっている? 地名も揺れる。
高さ126.5cm。女子埴輪では最大級。
所蔵は東京国立博物館。

撮影は2017、2020年、東京国立博物館にて。

またね。


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