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75年の歴史とプレッシャーと夢

三代目くぼた 店主で
日本酒のソムリエ
唎酒師(ききざけし)の窪田です。

今日は、私の夢というか、
ビジョンのようなものを
お伝えしようと思って
スマホをポチポチしています。

当店、三代目くぼたは、
店名の通り三代目の店です。

初代の店からすると
75年にもなります。

戦前、初代の祖父が
長野県で食料品店を始めました。

当時は、調味料や雑貨を
販売していたとのことです。

長野県篠ノ井の店

その後、東神奈川に移り住み
くぼた食堂を開店。

店では、まぐろやイカなどのお刺身、
いわし、ほっけ、赤魚などの焼き魚、
もつ煮込み、カレーライス、
おひたし、おしんこなどを提供。

ビールや酎ハイ、焼酎もあり。

食べたいものをお盆に乗せ会計をする
セルフスタイルで営業してました。

丸亀製麺の定食屋版です。

お客様は、ガテン系の方や会社員、
警察官、区の職員、
鉄道会社の方など様々でほぼ男性。

街の人気スポットでもあり
東神奈川の台所とも
呼ばれていたそうです。


初代、二代目が経営した久ぼた食堂(東神奈川)

そして、私の父が店を継ぎ、
初代と同じスタイルで経営。

実は、二代目の時に
永ちゃんこと矢沢永吉さんが
アルバイトしていたということも
あったそうです。

その後、永ちゃんは、
音楽に専念するため退職され、
今では誰でも知るスターに。

当店には出世や成功運がUPする
パワースポットかもしれません。

時は流れ、
東神奈川の再開発により
それまで営業していたビルの
建て替えがありました。

その後、三代目の私が
居酒屋業態で再スタートさせた
という経緯です。


現在の三代目くぼた

私は、東神奈川の町と
祖父、父の背中を見て育ちました。

経営自体は見よう見まねなので、
彼らが理想としてきたものを
体現できているかはわかりません。

勢いだけで店を
オープンさせたこともありますし。

でも、75年以上続いている
くぼたの火を消してはいけない、
という想いと、お客様に楽しんで頂く、
という気持ちで毎日店に立っています。

なかなかのプレッシャーですが^^;

また、19年も店をやっていると
お客様から嬉しい言葉を
頂くこともありました。

ある、クリスマスイブの出来事です。

カップルでご来店頂いたお客様を
不思議に思い、

「イブなのに居酒屋でいいの?
 フレンチとかイタリアンの方が
 いいんじゃない?」

と聞いてみたんです。

すると、男性が、

「僕たちはイブだから
 美味しいものを食べにきたんです」

と。

こっそりトイレで泣きました。

嬉しくて。

料理に力を入れていて
本当に良かったと思いました。

美味しいお酒と美味しい料理を
今後も提供していきたいと思います。

そして、今後、
力を入れていきたいのは、
日本酒を多くの人に広めること。

昨年は、神奈川、
13件の蔵元さんを伺いました。

その後、蔵元ナイトを開催。

杜氏さんをお招きし、
おつまみを食べながら
日本酒の飲み比べをしたり
酒作りにおいての苦労話などを
語って頂きました。

蔵元ナイトに参加された方から
好評を頂いたのでまたやりたいなぁと。

こうしたイベントを通して
まずは東神奈川に、そして、全国に
私が愛する日本酒を広めていきたいと
考えています。

ということで本日も
つるりんMAX!(謎)

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