じゃがいも

のんびり更新していきます。 友達との制作の一環としてオリジナルでお話をかいております …

じゃがいも

のんびり更新していきます。 友達との制作の一環としてオリジナルでお話をかいております 初めてなのであたたかい目で見てくださると助かりまする〜!!!!

最近の記事

やけにリアルな夢の話

お久しぶりです。 うん、久しぶり。 戸塚さんもお久しぶりです。 久しぶり!まりあちゃん! ちょっと2人で話そう そう言って階段をのぼって2人きりになった ねえ、戸塚さん私の前の担当の美容師さんだよ! え? 本当にびっくりしちゃった、あははっ でも、まずは、結婚おめでとう。 どこで出会ったの? のんでてひっかけちゃったなんて言えね〜 ああ、それはひっかけたねえ〜 ごめん なんで謝るの? 待ってられなかったから それは別に私だって彼氏がいるし いやで

    • 花火

      あの時私はきっとシンデレラだった 12時を過ぎてしまったから魔法が解けただけ そうでなければ辻褄があわないじゃない 昨日のことさえ曖昧なわたしが ちゃんと覚えていられるなんておとぎ話だったに違いない なんて事を思えるくらいには 大人になったよ もう会うこともないだろうけど 「加藤達と花火大会行かない?」 提案されたのは1ヶ月前 「達って何?」 「いや、加藤と加藤の彼女」 「いや、加藤の彼女しらないんだけど」 「まあ、いいじゃん、別に初対面でもいけるっしょ」

      • 雑音

        「あの子って少し変わってるね」 「あなたって個性的よね」 「あの子、障害者だって」 どいつもこいつもうるせえな 勝手に生きるから勝手にやらせろ ってこれから何回思うだろうね 私には私の人生があなたにはあなたの人生が 私にはわたしの考えがあなたにはあなたの概念が 間違ってるとは言えない、言わない なんだって言ってもらって構わないけど めんどくさいから拾わないでおくね

        • 大好きだった

          今日も冷蔵庫にある ミイラ化した食材達で夕飯を作る 私は当時、高校生。 大好きだった彼。 結婚したいと本気で思っていたし、できるとも思ってた。 まだ、彼に手料理なんて振舞ったことはなかった。 でも、ある日突然言われた 「俺のお母さんより美味しいご飯が作れないと俺のお嫁さんにはなれないよ」 悲しいとか悔しいとかはなかった ただポカンとあほ面かいて聞いていた その後なんの感情もないままニコニコ笑った 後になってフツフツと何かが湧き上がってきて それから毎日のよ

          昔の話

          好きだった人はもう戻っては来ないし 結婚を約束した相手は自分のせいで泡になった 好きだった香水はもう廃盤になって二度と買えない この香り好きだって言ってくれたよね わたしも好きだった 昔の話ね

          なんの脈絡もない話

          「ねえ、卒業したらあの辺で一緒に同棲しよう」 流れる電車の景色を指さして君が私に微笑む 明日には一緒にいないかもよ なんて心の中でふんぞり返る 電車でこっそりキスをして 照れて笑いあう 今が幸せ 今は幸せ 今に甘んじるな と心の闇が棘を刺してきたけど 見ないふりをして笑った 見ないふりをしすぎて見えなくなった 君は今を見て 今日の私を愛してる わたしはまちがいさがしをして 明日の君を愛してる 私の半歩先を歩くあなたは振り返りはしない 私は何度も立

          なんの脈絡もない話

          今日の夢日記【完】

          帰りの電車でブログを更新しようとケータイを開く きっとこれが最後になっていたであろう書き途中の記事をさらりと読み 私は文末にカーソルを合わせ 綺麗さっぱりと文章を消していく 白紙の状態に戻ったところで 電車の窓から流れる景色を眺め 私はぼんやりと色々な事を思い返した 1度、深呼吸をする この大切な記憶を、思いを、忘れたくないと思った そして私は文字に思いを込める "ブログを始めた当初は、 不思議な夢を書き残しておきたい 記録として残しておきたい そんな思い

          今日の夢日記【完】

          今日の夢日記(16)

          「 、、、い!おい!起きろ!」 「うわあ、神宮寺い、、、」 「昼休み終わんぞ!!」 「あれ、、、、?」 「あれ?じゃねーよ!ったくいつまで昼寝してんだっつーの!」 「ごめ、、、ん」 「は?!なんで泣いてんだよ!!俺が泣かせたみてえじゃんか!!」 「こ、、、怖い夢を、、、見た!!!」 「はぁ?ガキかよ!!ボスに怒られたら糸のせいだかんな!!」 「ふふっ、ごめんごめん、ありがとう」 「今度はなんで笑ってんだよ!情緒不安定かよ!さっさと行くぞ!教室まで競走な!負

          今日の夢日記(16)

          今日の夢日記(15)

          「みんなんとこ行かねーの?」 「うん、もう少し落ち着いたら行こうかなって思ってた」 「そっか」 「ジンタこそ今日の主役なんだから はやく戻りなよ」 「いや、あいつら俺の退院パーティーだ!とか言って自分達がどんちゃん騒ぎしたいだけだから!」 「ふっ、それはあるかもね」 わたしは小さく笑った 「あのさ、」 「ん?」 「いや、なんつーか、その」 ジンタが頭をわしわしとかく 「いや、なんつーか、えっと、お前の気持ちわかってやれなくて悪かった あと!勝手な真似して

          今日の夢日記(15)

          今日の夢日記(14)

          ジンタの検査も終了し 「安静の為、もう少し様子を見ましょうか」 と先生は言っていたが ボスが札束の入ったスーツケースを押し付け先生を黙らせた後、 半ば強引にジンタをひきずり出し病院を後にした。 ボスは「お先に〜!待ってるね♡」 とそそくさと帰宅。 わたしとビビ、アズサはジンタの荷物をまとめ ビビの運転で病院の駐車場を出る 「俺、どんくらい寝てたんだろ」 「うーーん?半年くらいかなあ〜?大体〜?」 グスッ 「本当に良かった。もう帰って来ないと思った」 アズサ

          今日の夢日記(14)

          今日の夢日記(13)

          約4年越しの感覚に まるで初めての経験かのように焦り、戸惑う そんな私の感情などは置いてけぼりで 目が覚めると病室にいた 横にはあの時に見た 小柄な男が酸素マスクをつけ全身に様々な太さの管をつけられ眠っている 男の目がゆっくりと開き 「あれ、、、?」 と小さな声を上げた その瞬間 私が勢いよく立ち上がりその男へと駆け寄った 「ジンタ、、、!!!!」 「糸ちゃん、、、?!」 私は泣いていた 「なんで泣いてんだよ」 とその男は小さく笑った 「私のせいで

          今日の夢日記(13)

          今日の夢日記 (12)

          それからというもの私があの夢を見ることはなかった。 夢を見なくなってから4年の月日が経とうとしている わたしは高校生となり 入学当初から仲良くしてくれているクラスメイト達と楽しい日々を過ごしていた あんなに衝撃的な最後だったのに あんなに印象的な仲間達だったのに 気に入り始めていた癖に 時の流れとは残酷なもので 夏になれば思い出す。 夢の世界の不思議なお話。 程度の記憶になってしまっていた。 5月も終わりを迎えようとする頃 「糸!!!おはよー!!!」 「おは

          今日の夢日記 (12)

          今日の夢日記(11)

          そしてそれは突然だった 私は自室で今日の授業で出された課題をしていた 5問目を解いた所で 空間が歪んだ 強制的に引き込まれるようなそんな感覚 久しぶりだった 気づくとわたしは夢の中で ビルの屋上に立っていた あれ?これはひょっとして小さい頃によく見た夢とどこか似てる、、、? そう思ったのも束の間、 背後から差し迫った声が聞こえた 「おい!馬鹿!とまれ!やめろ!早まんな!!」 ジンタの声だった わたしはジンタだったのかなんて心のどこかで思っていた でも

          今日の夢日記(11)

          今日の夢日記(10)

          目が覚めると時計は夜中の2時を指している 広げられた雑誌 無造作に置かれたケータイ電話 ガンガンに冷えた部屋 どうやら眠ってしまっていたらしい 「またあの夢の続きだったなあ。 てか、2時とか怖っ! 電気もクーラーもつけっぱなしだし、お母さんに怒られる!!」 と独り嘆きながら 急いでケータイを充電し 雑誌を本棚に戻し クーラーの電源と電気を消し 急いでベッドへと潜り込む 「また、あの夢の続き見れるかなあ」 天井に向かって呟いた 少し、夢の世界を楽しんで

          今日の夢日記(10)

          今日の夢日記(9)

          すると猛スピードで基地へと貨物トラックが入ってきた 「お!きたきた!」 とジンタが言う すると中から下っ端であろう男達が3人ほど降りてきた その後ろから先程のボスと言われていた白衣の男が顔を覗かせる 「やっほ〜!とりあえず乗りなよ!乗り心地最悪だけど!」 と手をヒラヒラさせながら笑っていた ぞろぞろと貨物トラックの後ろに成金野郎達を乗せ ボスを取り残してトラックは去っていった 「どうだった〜?怪我はない?」 とボスがうるうるとした目で言う 「ある訳ねーだろ

          今日の夢日記(9)

          今日の夢日記(8)

          3人は息のあったチームワークで敵が声を上げる暇もなく次々に気絶させていく。 そしてあっというまにアズサの言っていた第2ゲートであろう場所の入口へと辿り着く。 「よくまあ、こんな雑魚でここまで人員増やせたもんだな。」 「本当にな!余裕だったぜ!」 「俺らが強すぎるって事はないかなあ〜?」 そしてわたしがゲートをゆっくりと開く そこには中性的な顔立ちのまだ幼げな少年が立っていた こちらを見ながらニコリと笑って 何も言わずにGOサインを出す 私たちは銃を構え 勢い

          今日の夢日記(8)