今日の夢日記(13)

約4年越しの感覚に
まるで初めての経験かのように焦り、戸惑う

そんな私の感情などは置いてけぼりで

目が覚めると病室にいた

横にはあの時に見た
小柄な男が酸素マスクをつけ全身に様々な太さの管をつけられ眠っている

男の目がゆっくりと開き

「あれ、、、?」

と小さな声を上げた

その瞬間

私が勢いよく立ち上がりその男へと駆け寄った

「ジンタ、、、!!!!」

「糸ちゃん、、、?!」

私は泣いていた

「なんで泣いてんだよ」

とその男は小さく笑った

「私のせいで本当にごめんなさい。
本当に、、、本当にごめんなさい。
私、ジンタがもう目を覚まさないんじゃないかと思ったらもうどうしたらいいかわかんなくて、、、!」

わたしは大きな声をあげ、まるで小さい子供のようにわんわんと泣いていた。

するとジンタが私の頭に優しく手を置き

「糸のせいじゃねえよ、俺も限界だったんだ。俺の方こそ勝手なことしてごめんな。」

と優しく微笑んだ。

「わたしがあの時あんな事言わなければ、わたしがあんな事しなければジンタがこんな事にならなくてすんだのに、、、!
本当にごめんなさい。」

「糸が全部悪いみたいに言うなよ。
お前を止めたい一心でさ、あーするしか思い浮かばなくてよ!
ほら、俺馬鹿だからさ!
絶対に死なねー自信があったんだよ!!!
俺も馬鹿すぎたと思ってる!ほんとごめんな!
つか、俺生きてるし!もう大丈夫だよ!謝んな!泣きやめよ!
俺が糸ちゃんいじめたみたいになるじゃん!!!」

ジンタは笑いながら私の頭をグシャグシャと乱暴に撫でた

「ちょっとは怒ってよ、、、、!」

鼻をすすりながらわたしはジンタに抱きつく

すると花束を持った眉毛にピアスをした男と
幼げな少年が
バタバタと急いで入ってくる

「ジン君、、、、!」

「ジンタさん、、、!」

「今、、、今!!ジン君の声が聞こえたから、、、!ひょっとしてと思って!!!!
目が覚めたんだねえ〜!!!!
よかったよお〜!!!!!」

と眉毛にピアスをした男がわんわんと泣きながらジンタに飛びつく

「ビビ、、、!」

ジンタが嬉しそうにガシッと力強くハグを返す

「僕まだ男の人と手繋いだ事もないので抱きつくのは辞めておきますが
本当によかったです、、、。ジンタさん、、、。おかえりなさい。」

と幼げな少年、、、ではなく少女は
目に涙を浮かべて微笑む。

「アズサ、、、ありがとな、、、
別に抱きついてくれてもいいんだぜ、、、」

と照れ笑いをするジンタ

その後ろからゆっくりと白衣の男が顔を出す

「あれ?!お〜!!ジンタ〜!!
おはよ〜♡♡♡
目覚めたの〜!!良かった〜!!!!
とりあえず先生呼んでくるね〜!」


「ボスは相変わらずあの調子なのかこれは復帰後が怖ぇなあ、、、」

げんなりとした顔でジンタが嘆いたのを横目にボスはスキップをして病室を後にした

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