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祈りとチャンパの花

長い参道を歩き階段を登った先の広い平らな敷地に大きな宮殿が左右に屹立していた
左側の石段の上に小学生くらいの男の子と女の子がちょこんと座って遊んでいた
近くに住む兄弟だろうか
こんな風景を観るときっとこの子らの両親もそのまた両親達もこうやって遺跡で遊びながら祈りの習慣をごく自然に身につけていったのだなと感じる
千年以上の歴史を持つ遺跡に比べればなんと人の一生は短いのだろう
大地からそしてメコン川からの収穫に感謝し牛や鶏、動物を慈しむ生活
祖先を敬い未来と家族の安寧を祈る
そんなおこないを繰り返し受け継ぎながらこの地の人々は暮らしてきたのだろう
登りきった階段の上から眼下を見下ろすとチャンパの白い花が静かに咲いていた
#遺跡 #祈り #チャンパ #歴史 #エッセイ #ラオス #旅行記

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