使エマセン、ワタシ
AEDが一般人でも使えるようになって、20年だそうである。
心臓が停止しちゃった人に施す器具。アメリカの医療ドラマで、お馴染みのアレね。
日本でも公共施設の一角とか、ちょいとした所で見掛けますなぁ。
「アナタハ、コレヲ、使エマス?」(神父さんになって、読んでね)
「ノー、使エマセン、ワタシ」
聞かれたらの、即答だ。
どうなるか知れない。
テレビのデモや、講習で使われるのは、人間ではなく、人形。
ぐったりとしただけの物体である。
動きもしないこ奴を使って、何が「できそうですよね」だ。実際の人間は違うのだ。
戻す人もいるであろうし、興奮して暴れ出し、器具を外す人も出るかも知れない。あくまで素人。
プロがやるのではないから、慌てたり、順番を間違える可能性も大。最悪、息が止まってそのまま逝ってしまいもするだろう。
訴訟されたら、打つ手がない。責任が持てない。
よっての答えとなる。
にも拘らず、やたら「人命救助」の名前の下に、奨める世間。
プロに任せよう。
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