作り話の（？）金太郎

子供の頃。
誰でも呼んで貰った、伝記の１つに「金太郎」があろう。
「漫画日本昔話」でも、お馴染みである。坂田金時の幼少時を、モデルとした話だ。５、６歳の頃、わたしも絵本で読んで貰った。

が、やれ「お勉強が大好きで、教えてくれるお母さまが＜もう、やめましょう＞というまで、金太郎は、やめませんでした」だの、例の熊と戦った話だの。
（うっそだぁ。こんな子、いるかぁ～っ？）
（いるわけないじゃん！こんな子供。大人の都合ばかりにしちゃうんだ）
既に思っていた。

「（坂田金時の）幼少時をモデル」
悪まで参考。事実ではないのに、事実と信じる。そのものだと思う。

「すごいねぇ」「えらいねぇ」繰り返し保護者が唱える（？）事により、「こういう人になりたい」子供に言わせる。目標とさせる。しかし、クソ小生意気な子せあったわたしは真逆であった。あまりに現実離れした作り話であったから、信じる気持ちにならずにいたのだ。

数年経って、皮肉にも愛読書は伝記。
ポプラ社の「子どもの伝記シリーズ」を愛する少女になったけど、金太郎ほどの現実離れしたエピソードは書かれていなかった。
坂田金時＝金太郎。しかし、伝記と言うより、伝説＋作り話なのではなかろうか？
大人の理想の子供を伝記と記し、「いい子」「理想の子供」を読ませ、子供に目指させていたのではなかろうかと今も思う。