何故だろう?何故かしら?~精勤賞を巡って~

自慢じゃないけど、わたし。
高校時代は精勤でね。3年間無遅刻・無欠席だったの。
クラスにも何人かいたんだけど、表彰される訳ですよ。集会の時に。
表彰状を受け取る時、なんか恥ずかしくてね。
「頭は✕だが、身体は丈夫。幾ら叩いても死にやしない」
を証明されているようであった。

その時思い出したんだけど、幼稚園の時。
友達のお姉さんが、小学校の卒業式で精勤賞。6年間無遅刻、無欠席で表彰されたって話を聞き、(すごい!)瞬間的に思った。
(特別な事なんだ。物凄くすごい事なんだ)って。

園児だから、思えたのかも知れない。3年間(わたしの場合)と6年間(お姉さんの場合)の違いもあろう。
同じ精勤。決められた期間を頑張り「アンタは偉い!」
「ヒョーショージョー!」
大相撲で昔、読みあげる外人がいたが、同じ表彰されているのに感覚が違う。
異なる感情しか出てこなかったのは、嗚呼!
何故だろう?何故かしら?

あれから〇○年。
今や「在宅勤務」「リモート授業」も少なくない。今後も必要応じて実施されるだろう。広まるであろう。伴い、学校の在り方も変化。ああいう表彰もなくなり、価値が薄れてゆくかも知れない。

<了>




#創作大賞2023

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