「歩く小心者」の原点


昔。幼少時にわたしが一番、怖かったもの。
この世で一番、恐ろしかったものは、「ゲゲゲの鬼太郎」の次回予告。
30秒ぐらいテレビで流れる、次回予告映像である。

何せ当時は、白黒テレビ。
若者達は知らないだろうが、ホンの60年ぐらい前。前の東京五輪か開催された、昭和39年前後の日本のテレビは、白黒だったんですよ、一般的に。
奇跡的にウチはカラーテレビだったけど、多くの番組が白黒放映でしたんですな。だから当然、鬼太郎さんも白黒放映だったのね。
初期の鬼太郎様を御覧なさい。今、いろいろ見られるでしょう。ユーチューブやら何やらで。怖くて怖くておどろおどろしくて、泣いちゃうぐらいでございますですよ。その本編に加えですね、次回予告迄、必ず見る。

生まれながらの小心者。赤ん坊時代から、親も呆れる小心レベル。
今で言う「ギャン泣き」。
ハスキーボイスでギャンギャン泣く赤ん坊であり、幼児であったのに、何故
か鬼太郎に関しては、我慢しながら次回予告迄必ずや見た。
ちびりそうな思い(?)と共にね。

どういう心理なんだろう?怖いモノ見たさ?まさか。
生まれつきの改善?このようにすれば段々と小心さも治ると思った?冗談でしょ。思いだ出したわ。
勿体ない。折角、30分見るんだったら最後までしっかり見ようと思ったのね。偉いぞ、わたし。

んが、心的外傷になったのか、長じるに連れますます小心。
歩く小心者となりましたばい。


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