妻なら「当然」「当たり前」(?)


かなり昔。
「徹子の部屋」(テレビ朝日系)に、渡辺満里奈さんがゲスト出演された。
マリナ=海。
名前からわたしは、この人を見ると「海」。8月の海を連想してしまう。

余談さて置き。
話題は、夫・名倉潤さんの、鬱病であった。
鬱病=北杜夫。別名・マンボウ。ドクトルマンボウでもあった故・作家の北杜夫氏の得意分野(?)だ。
エッセイで何度も書かれておられるが、本当に苦しいらしい。漫画の神様・
故・手塚治虫にも兆候があった。
詳しくは忘れてしまったが、
「(そういう夫に)寄り添って」
何となくの兆候、変化に気づいていた渡辺さんの、夫への思いが伝わってきた内容だったように記憶する。

ふと思った。
「妻」。「夫」ではなく「妻」。「男」ではなく「女」。
奥さんがもし、名倉さんのような状況に陥ったとしたら?
世の旦那共は、どうするのだろう?気づくだろうか?ちゃんと対応できるであろうか?
「寄り添って」
言葉で言うのは簡単だけど、実行するのは難しい。

重大な仕事がある。
取引先との関係が、イマイチ悪化しそうである。
出張続きの、残業続き。様々な人との会合やら、おつきあいやら、なんやかんやで日々が埋まる。
周りに特に頼れる人もいない。

そんな状況の中で、もし、奥さんが鬱病を患ったら?
いつもと違う様々が、現れるようになったら、夫達はどうするのか?
(気にならないでもないけども、兎に角今、俺は多忙なんだ。忙しいんだ)
(まぁ、何とかなるだろう。知らない間に治ってる。鬱なんて、ちょいと休めばいいだけさ)
(怠けているんじゃないか?)
(来て貰うしかないか、お義母さんに)
多くが思うのではあるまいか?して、放任。
「病は気から」諺を上手く利用し、そのまんま。
確実にヘンさが蔓延(?)していなければ、ならないのだ。

にも拘らず、発病者が夫。
旦那となると、奥さんが献身的に(渡辺さんの如く)寄り添って「当たり前」。なんかヘンじゃない?

家事する旦那もいいけれど、こういう時こそ夫の真価。
「この人と結婚して」
妻は思うのである。

<了>


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