追悼・藤木孝

藤木考さんが他界された。自殺である。
(添い寝フレンド、ね)
失礼だけど、訃報の第一に浮かんだイメージだ。ドラマ「やすらぎの故郷<さと>」サイトで、役柄をそのように紹介されていたからである。
有馬稲子さん演じる元・女優のマネージゃーでしたかしら、ね?
いい演技であったように思う。

藤木さんの経歴其の他を知らなかったが、元は歌手。
東京タワーの完成と、皇太子(現・上皇様)殿下ご成婚、三種の神器に
湧き上がる昭和33年前後の日本。
アメリカ仕込みの、新しい音楽、ロカビリー。ささきいさお、山下敬二郎、ミッキー・カーチスが、その手で大暴れ(?)昭和35年に、藤木さんもデビュー。廃れているのを悟ったのか(?)2年後、昭和37年にさっさと引退。
以降「流れで」ではなく、「真面目に」俳優を志したのだ。

劇団に所属し、舞台を中心に活躍。様々な賞を、幾つも受賞されていた。

そういう経歴。
ロカビリーでも輝き、舞台でも煌めいていたのに、新型コロナ。
いつまで続くか分からない。当分、こんな日々だろう。
仕事も激変。そして自分の年齢。80歳にも俺はなるのだ。
今迄のように舞台で、動けるのだろうか?台詞がちゃんと覚えられるか?
澱みなくちゃんと、完璧に口が動くのか?芝居のリズムが掴めるか?
等々で、段々段々深刻に。鬱病みたいになられたのではなかろうか?

鬱病=マンボウ、もとい。故・北杜夫氏の専売特許(?)であるけども。
「老人性鬱病」医者なら断言するかも知れない。        合掌

                                        

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