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「Barの女の子」⑺

ある人が言ったわ。
"僕は夢を叶えてしまったから、生物的な欲を無くしてしまえば別に死んでもいい"と。

そう考えると、夢を叶えても、夢を叶えられなくても、きっと最後は虚しさが残るのかもね。本当の幸せなんて、きっと誰にもわからない。

強いて言うなら、夢を歩んでいる時、その道のりこそが、"本当の幸せ"なのかもね。
だから思い出はいつまでも、輝いて見えるのかも。

それに誰しもが最後は死んでしまう。全員同じ。どんなに輝いた人生だったとしても一人ぼっちで目を閉じるのよ。

……。
ちょっとちょっと。そんな暗い顔しないでよ。
落ち込む必要はないわよ。全員同じということが、どんなに尊いことか。
あなたの好きな芸人も、グラビアアイドルも、野球選手も全員同じなのよ。

だから明日も、夢に向かって笑って生きていけば良いのよ。

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