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ケセラセラ

きっかけはいつも突然やってくる。
そして見失ってた自分を改めて見直して絶望する。

目指したい目標を見つける。
でもそれは、高い壁できっと手の届かないと心の奥底では知っている。

"きっと"と言う言葉を使ってしまうような自分は、奇跡を無駄に信じてしまう。

そして、なんとかなる、ケセラセラ、
なんとか達成して見せると…勘違いをアルコールで誤魔化して、麻痺させて、間違った選択をしてしまう。

そして無駄に張り切って頑張って、空回って失敗して、取り返しのつかない結果になって、それでもなんとか周りの優しさに甘えて、収まりの良いところに収まる。それが自分。

夢も、仕事も、恋愛も、全てにおいて。
何度も、何度も、何度も、何度も。
そんな見失った自分は別人みたいで、それでもどっちが本当の自分なんだろうと考える。
そう思うくらい、その繰り返し。

一発目のその傷は、死ぬほど痛かったけど、その記憶も遠い昔で、もう今では同じことが起こっても、擦り傷なんだと自分で勝手に飲み込めるようになった。
諦めることを学んでしまった。
そうやって今まで進んできたと、噛み締めてしまう。

期待をすることもなくなって、だんだん体が脱力していく。
見たくないものを見なくなって、本当に大事で何よりも守りたかった好きなモノや人を無理矢理嫌いにして、今ここにいて、それが正解なのか、わからないけど、実はそれはとても簡単で、確かにそれで保っている自分は存在している。

そして、その目標は、本当に自分が目指してた場所なのか。いつしかその奥行きも忘れて、ただ手に入れることだけを考えて、手に入れられないと分かった瞬間、急に興味がなくなる。興味をなくすことでまた傷を癒す。最初から興味がなかったんだと、ただそれだけを信じたい。

残像を消して、新たな残像を生み出す。
人はそう変わらない。

俺はこれからもそうやってきっと間違い続けて、生きていくのかな。
それでもなんとかなる。ケセラセラ。
きっとそれが安心材料。

きっかけはいつも突然やってくる。

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