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夏の執筆BGM➀~レトロな気分のとき~

年中聴いている「執筆用BGM」。
年中聴いているということは、夏もそのBGMに支えられているということだ。

今回は「レトロな気分」を支えるBGMを掲載する。

近代の文学者を感じながら

アニメのサウンドトラックは、なかなか侮れない代物である。
とくにこの『啄木鳥探偵處』は歌人・石川啄木の生きた時代を舞台にしているだけあって、大正ロマンを感じられるサウンドトラックが多い。
歌唱曲ではない ( オープニングとエンディング、劇中歌の3曲を除く ) ため、自分の書いている詩や小説の内容が歌詞に引っ張られる不安も無い。

この中からさらに、数曲を紹介していく。

基本のレトロには、この曲

このアニメを知らずとも、ユモレスクなら知っている人は居るのではなかろうか。
大正に居るような臨場感を味わいたい時は、当時の人々と同じ曲を聴いてみるのが良いかも知れない。
私は執筆中というより、執筆前の準備で聴くことが多い。いわばレトロな気持ちづくりの準備体操である。

耽美なレトロには、この曲

アニメ第一話の衝撃的なシーンで流れ、私の中ではすっかり「事件現場のテーマ」と化した一曲。
アコーディオンの三拍子ではあるが、ミュゼットほどの忙しなさがなく落ち着いて聴ける。
儚げな雰囲気があるので、執筆のみならず読書にも良い ( 個人的には、萩原朔太郎氏の詩集や、吉屋信子氏の小説に合うと感じた ) 。

感動的なレトロには、この曲

このアニメのテーマ曲とも言える「友」のアレンジ ( 「友」をアレンジした曲は、この作品に複数曲ある ) 。どのアレンジも感動的で、登場人物である金田一京助の、石川啄木に対する想いを感じられる。
数あるアレンジの中で「じゃあ、また」を選んだ理由は、チェロ。チェロの重なりにノスタルジーを感じて、レトロな作品づくりに熱が入る。


レトロにはレトロを

やはり場の雰囲気を作りたいものに寄せていくと、取り組む際の気分も違う。
私はこの夏も『啄木鳥探偵處』のサウンドトラックで、大正時代にトリップするつもりだ。


最後に

タイムトリップしたつもりで書いたのがこちら。

よければこの記事で紹介したサウンドトラックをお供に、ご一読頂きたい。

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