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【関連図】廃用症候群

男子看護学生の鳩ぽっぽです。
最近、国試勉強始め、さまざまなことが重なり、noteの更新が疎かになっていること、お詫び申し上げます
少しでも時間のある時に書けるように致しますので、長い目で見守ってください

さて、今回は廃用症候群の関連図です。

廃用症候群というと様々なものが思い浮かぶかと思いますが、基本的に長期臥床を原因とする機能障害全般を指します。
その中でも特に生じやすいものをピックアップして関連図としましたので、是非ご購入下さい!

解説

廃用症候群には大きく分けて6つあります。
関連図の向かって右側から順番に、

1.運動器系
2.消化器系
3.循環器系
4.呼吸器系
5.神経系
6.精神系

それぞれ代表的な廃用症候群がありますので、実習などではこれらのリスクを注意しておきましょう。

1.運動器系
運動器系では筋肉の衰え関節拘縮が問題になります。
これらは本人のもつ動く力を失わせ、ADLの低下につながります。
ロコモティブシンドロームやサルコペニアといった状態になると本人の健康寿命だけでなく、既往の疾患や新たな疾患を呼び起こす要因になります。
長期臥床状態にあっても体をできる範囲で動かすことが重要です。

2.消化器系
症状としては便秘がよくあります。
腸管が動かないことで便が硬くなり、排出されにくくなります。
便秘は食欲の低下や腹部膨満による苦痛を生じされるため、体を動かしたり、腸管マッサージをしたりして予防していきます。

3.循環器系
静脈血栓症に注意しましょう。
筋力の低下や動かさないことによって、主にふくらはぎに血栓ができます。これが肺に詰まると呼吸症状が出ます。
特に術後などには注意する合併症の一つですが、長期臥床状態の人にもリスクがあります。
フットポンプが正常に稼働しているか、弾性ストッキングがちゃんと履けているかなどを確認しましょう。

4.呼吸器系
呼吸器系では、痰の排出困難が様々な疾患を呼び込みます。
痰が気道を塞ぐことで空気の出入りが制限されますし、痰に含まれる細菌類が肺炎を引き起こすこともあります。
痰が絡んでいないか確認し、こまめに吸引をして予防します。

5.神経系
自律神経系は生活サイクルの中で正常に働きますが、長期臥床している場合は乱れやすくなります。
これにより、血管の動きが悪くなり、起立時に脳が一時的に虚血状態となることがあります。(起立性低血圧)これは転倒に繋がりかねないため、立ち上がる際は十分に気を付けましょう。

6.精神系
身体機能の変化ではありませんが、
精神ではせん妄の大きなリスクになります。
せん妄状態は不穏や認知機能の低下を引き起こし、それが転倒転落につながります。
話しかけたり、天気や季節の話をするだけでも、精神が安定することもあります。長期臥床の人は常に退屈と闘っています。その時間を少しでも手助けできるようにしていきましょう。

廃用症候群は起きる前に予防することが何よりも重要です。
患者の最も近くにいる看護師は特にその重要性を理解し、看護として予防的ケアを行なっていきます。
長期臥床の人を受け持った人はその観点を十分に理解し、計画の立案へと繋げていってください!
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廃用症候群の関連図↓

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