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【看護学生】かげさんの実習おたすけNOTEってどうなの?使い方は?レビューしてみた

男性産業保健師の鳩ぽっぽです。
今回は、今看護学生界隈では有名な「かげさんの実習おたすけNOTE」について書いていきます!

※使用している画像はかげさんより許可をいただいております。

かげさんの実習おたすけNOTEとは?

2021年4月3日に出版された看護学生向けの書籍です。
著者は現役看護師でイラストレーターのかげさん
看護が苦手だったということもあり、学生にわかりやすい内容の本が多いです。

ホントは看護が苦手だったかげさんのイラスト看護帳

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そんなかげさんが書いた今回の本は「実習を控えた看護学生に向けた予習本」となっています。
はじめての看護実習は1年生、2年生で行く人が大半ですが、最初は「どんな雰囲気なのかな…」「看護師さんが怖かったらどうしよう…」と不安や恐怖心でいっぱいです。
自分もはじめての実習では「受け持つ患者とうまくコミュニケーションが取れなかったら…」と考えていました。
この本ではそんな不安や恐怖心を払拭できる内容となっています。
また、はじめての実習ではない、既に実習に行っている人でも、同様の不安を抱えていたり、実習が苦手だと感じていれば、それを解決することができると思います。
では、具体的にどんなことが分かるのか、使い方も併せて詳細を見ていきましょう!

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かげさんの実習おたすけNOTE

この本をオススメしたい人

・看護実習にはじめて行く人
・看護実習が苦手な人
・看護実習を少しでも楽にしたい人

実習をイメージできる!

本書では、はじめに某RPGゲーム風に実習の基本を紹介しています。
病院、臨床の実際の現場やそこで働く人々の紹介、実習の持ち物、実習での主な課題(患者とのコミュニケーション、報告、カンファ)の攻略方法について書かれています。

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ここで重要なのは、ナースへの報告の攻略方法です。
慣れない実習で最初につまづくのは看護師への報告という人は多いと思います。(自分そうだった)
いつ、どうやって話しかければいいのか、報告の内容は大丈夫かなどなど…
報告の度に看護師への恐怖が湧き出る人は自分だけではないはず。
今でも「見てわからない?後にして」「で?根拠は?」と言われた時の恐怖が思い起こされます(T . T)
そんなトラウマになりかねない報告ですが、きちんとポイントが押さえられれば、そんなに怖くないものではあります。
本書の項目では、そのポイントや内容が細かく紹介されています。
報連相に苦手意識や難しさを感じている人はこの章をオススメします。

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実習を楽に進めるための参考資料

実習の基礎をイメージできたところで、次の章からはより具体的で実習記録などで使える内容になってきます。
看護学生にとって睡眠不足の原因となる「事前学習」と「ケアの根拠」です。
この2つのポイントについて、領域ごと、あるいはケアごとに細かく書かれています。

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事前学習では、領域ごとの特徴を踏まえ、必要な知識の項目や言葉、資料などが紹介されています。例えば、成人実習の急性期であれば、ムーアの分類や呼吸アセスメントの項目、障害受容などが挙げられます。
事前学習で必要な知識や資料などが分からない時や教員から「足りない」と言われた時に大いに活用できる内容となっています。

ケアの根拠は主に援助計画(ケア計画)などに活用できる内容になっています。手順などは書かれておらず、根拠や目的の紹介がされています。(手順は教科書とかに書かれてる基礎事項ですし、人や病院によっても変わるので)
また、ここが1番使いどころだなと思ったのが、「個別性を出すには?」という項目がケア毎に紹介されている点です。
教員から「ケア計画に個別性が足りない」と言われる経験は誰しもが通る道ですが、その解決策がここで全て知れてしまうんです。
「個別性なんて知らねーよ!」という人はこれを買って、見て、参考にしましょう。教員を黙らせられます。

また、参考資料として使えるのは、口絵や巻末資料にもあります。
ここには、バイタルサインの基準値、観察項目、薬・検査値の一覧など、事前学習、行動計画、アセスメントなどあらゆる場面で活用できる内容です。
看護学生の苦労を知っているからこその項目ですね。

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実習での悩み・困りごとを解決してくれる

最後に、実習でよくある悩み・困りごとと解決策をたっぷり28個紹介しています。
実習を乗り越えるコツ、患者家族との関わり方、ナースとの関わり方、実習での学び方について、それぞれ解決策を提示してくれます。

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個人的に1番だと思ったのが、「実習中眠れない問題」です。
1徹2徹で実習行ったり、週の合計睡眠時間が10時間もないとか、毎日ように雀の鳴き声と新聞屋さんのバイク音をBGMにしていたり、実習中眠れないというのは看護学生全員が感じている悩みなのではないでしょうか。
そんな悩みを抱える前に対応策を知っておけば、実習は半分成功したといっても過言ではありません。
解決策はかげさんがやっていたことですが、真理だと思うので、是非購入して見てみてください。

鳩ぽっぽの注目ポイント

関連図に目がない私は、最後のQ&Aの「関連図の書きかたのコツ」が気になっていました。

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関連図も苦手な人が多い記録物のひとつで、自分はその書き方の解説記事を書いたりしているのですが、他の人が論じている内容をあまり見たことがなかったので、とても新鮮でした。
感想としては、「簡潔でわかりやすい、はじめて書く人向けの内容」でした。
手順やポイントなど書いてある内容は共通する部分が多かったのですが、圧倒的にこちらの方がわかりやすいです。
(参考:鳩ぽっぽの関連図の書き方記事一覧)
はじめての人はそもそもイメージができていないことが多いので、"簡潔さ・わかりやすさ"が重要です。
関連図というちょっとマニアックな部分でもこのクオリティなので、全体的にはじめての人や苦手な人が使いやすいようになっているんだな、と思いました。

まとめ

看護実習の予習本として発売されている「かげさんの実習おたすけNOTE」。
実習初心者の方や実習が苦手な方には効果てきめんな内容になっています。
全体的な印象としては、「実習の痒いところに手が届く本」という感じでした。
看護実習に実際に行くと、言葉ではうまく表せない悩みや難しさ、教員や看護師には相談できないようなことがよくあります。
本書はそんな痒いところを解決してくれる、まさに"おたすけNOTE"だと思います。
興味を持った方は是非、ご購入を検討してみてください!

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