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〈バスケバナシ〉1-5 NBA新時代を盛り上げるライバル達 〜注目選手編〜

■ その他見ていて楽しい選手を紹介。強まりつつあるNBAの多国籍化も。
まだまだNBAの選手の多くはアメリカ人が圧倒的に多いですが、最近は特にヨーロッパやアフリカを中心に南米やアジアの選手も増えてきました。(前回紹介したアンテトクンポもギリシャの選手です。)海を渡ってくる選手たちはとても優秀な選手も多いです。そんな選手の一部、またそれ以外でも見ていて楽しい選手を中心に何人か紹介します。

■ 何よりもチャンピオンリングを選んだ男「ケビン・デュラント」
デュラントはカリーのチームメイトなのでライバルではないのですが、どうしても紹介しないわけにはいきません。彼はレブロンやカリーにも劣らないほどのNBAを代表するスーパースターで、今まで新人王、史上最年少の得点王、MVPなど数々の賞を受賞しています。元々は自分が中心のチーム(ウェストブルックが所属するサンダー)で優勝を目指していましたが、2016-2017シーズン前に移籍を決断。カリーを始めとするスター集団であったウォーリアーズにスーパースターであるデュラントがさらに追加することになり、「強くなりすぎてリーグがつまらなくなる!」「スターが多すぎで逆に機能しないんじゃないか!?」などNBAファンの間でも物議をかもしました。

しかし蓋を開けてみればデュラントはしっかりチームにフィットし、史上最強とも呼ばれるチームとなって、見事ウォーリアーズがNBAファイナルを制覇し、デュラントがファイナルのMVPに輝きました。カリーとデュラントの2大柱が続く限りウォーリアーズが優勝戦線から外れることは考えにくいです。最強のチームから観たいならやはりウォーリアーズです。

■ 脅威のFG%、基本ダンクのイメージは超人ハルク「デアンドレ・ジョーダン」
デアンドレ・ジョーダンはNBAを代表するセンター。ブロックやリバウンドが得意な選手で、ビッグマンにも関わらず抜群の身体能力を兼ね備えています。強烈なダンクはリーグでも屈指で、すごいダンクが観たいならジョーダンのダンクはまずおすすめできます。今まで挙げたプレイヤーと違いそれほど多くの得点をする選手ではないものの、フィールドゴールの成功率が5年連続でリーグトップ、2016-17シーズンのその確率は(もちろん唯一の)70%を超えるという驚異的なスタッツで、キャリア平均でも約68%、このままいけば史上最高かつ圧倒的なフィールドゴール確率(唯一の60%超え)になることは間違いありません。これはほぼ全てのシュートがゴール下か(強引な)ダンクなのと、クリス・ポールというリーグ屈指のパスの出し手がいるから成されていることなのですが、ポールは来季よりロケッツへ移籍するので今後どうなるのか見ものなのと、ジョーダンは正直、いわゆるシュートが極端に下手でフリースローでさえ40%程度しか入りません。故に彼を止めるにはファールすれば良い、でもそれでも強引にダンクができるパワーがあったりするので、観ていて面白い選手です。

■ 小さな巨人をお探しなら「アイザイア・トーマス」
身体の小さな選手がお好みならトーマスです。その身長は175cm。一般的な日本人とほとんど変わりません。しかしその身体能力を活かしたプレーとアウトサイドシュートを武器に、NBAでも屈指のスコアラーとして成長し、史上最低身長の得点王になれるかも注目されています。勝負強さも特徴で、試合の終盤や重要な局面でこそ力を発揮するプレーはスターの素質を感じさせます。2017-2018シーズン直前にセルティックス→キャブスに電撃移籍、そして大ケガからのレイカーズへの移籍と慌ただしい2017-2018シーズンですが、頑張って欲しいところです!

■ The Man (大黒柱) を選んだ男、「カイリー・アービング」
チームを代表する大黒柱の選手のことを“The Man”と表現することがありますが、先述したデュラントと逆行するように、“The Man”になることを選んだと言われているのがカイリー・アービングです。アービングは2016-17シーズンまでレブロンと同じキャブスに所属、チームを3年連続NBAファイナルに進出させた立役者です。しかしレブロンがいればどこまでいっても話題の中心はレブロンで、いわゆる“The Man”はレブロンとなってしまいます。しかしアービングもNBAを代表する選手であることは間違いなく、人気も高い(実際に日本のBリーガーでも彼のファンはとても多いです)、それを証明しにいくかのように2017-2018シーズンからセルティックスに移籍し、見事に活躍しています。

■ カナダ生まれのネクストスーパースター候補「アンドリュー・ウィギンス」
ウィギンスは父は元NBA選手、母も陸上の元オリンピック選手というカナダ生まれのアスリートサラブレット、学生時代から注目され2014-2015シーズンドラフト1位でNBA入り、同年見事に新人王に輝いています。その後も順調に成長をし、次なるスーパースターに向かって邁進中です。特筆すべきはそのオフェンス力で多彩な攻撃が魅力、アウトサイドのシュートやディフェンスなどにまだ少し課題はありますが、これからが非常に楽しみな選手です。さらにウィギンスの所属するウルブズは今までのチームメイトのタウンズ(2015-2016新人王)とのヤングパワーを軸に2017-2018シーズンには大型補強を敢行。いよいよチームの上位化が期待できそうなチームになってきています。

■ ラトビアからきた器用な7フッター、「クリスタプス・ポルジンギス」
ポルジンギスはラトビア出身。1995年生まれで、アンテトクンポやウィギンスと同世代のまさに今からのNBAを背負って立つ世代の選手です。背の高い選手が多いNBAの世界でも7フィート(213cm)ある選手はさほど多くなく重宝されます(そんな彼らを7フッターといいます)。ポルジンギスの身長は7フィート3インチ(221cm)でNBAのコートにいても一際その大きさが目立ちます。さらにその高さを備えながら器用で走れる選手となるとより貴重な存在です。

2015年に名門ニューヨーク・ニックスでNBA入りしたポルジンギスはその類稀なるポテンシャルを発揮し、見事順調にキャリアを重ね、今ではチームの顔に、スーパースターの仲間入りをしています。2015年から2018年の間に2度前十字靭帯断裂をしてしまっているので少々心配ですが、これからの活躍が非常に楽しみな選手です。

まだまだ個性豊かな選手が多数在籍するNBAですが、今回はこの辺りまでとさせてもらいます。気になった選手がいたらぜひ試合を観てみてください。(所属チームは記載の内容と変更する可能性があるのでお気をつけを!)

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