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〈バスケバナシ〉1-4 NBA新時代を盛り上げるライバル達 〜本命編〜

■ レブロンとカリーを中心にまわるNBA。だけど、だけじゃない!
ここ3年のNBAファイナルは史上初めて同チームの同一カード。もちろんレブロン・ジェームズとステフィン・カリーのチームです。(レブロン所属するキャバリアーズの1勝、カリーの所属するウォーリアーズの2勝) この2人が現在のNBAの2つの中心であることは間違いありません。しかし強烈なライバルや新しいスター候補達がこの2つの牙城を崩そうとしているのも事実。2人以外の個性あふれるスターも少し紹介させてください。

〈いままでのおさらい〉

・マイケル・ジョーダンはバスケットにおける空前絶後のスーパースター。

・ジョーダン引退後バスケ界は盛り上がりに欠けていたが、ここ数年ようやく盛り上がってきた。

・レブロンとカリーという2人のスターが現在のNBAの中心。

・特にカリーはバスケ界に3Pという新しいトレンドをもたらした。

・より高い確率のシュートと得点効率が戦術を決める上で最も重要な指標。

■ 現役最強のオフェンス個人商店「ラッセル・ウェストブルック」
まず紹介したいのはウェストブルックです。バスケットでは1試合で2つ以上二桁の記録をした場合、(例えば10得点、10リバウンド以上) 、『ダブルダブル』といわれ讃えられます。同じように3つ以上の二桁記録の場合は、(例えば10得点、10アシスト、10リバウンド以上)、『トリプルダブル』となります。本来であればめったに出ない記録なのですが、ウェストブルックはこのトリプルダブルの記録をなんとシーズンの平均を通じて成し遂げるというNBA史上2人目の偉業を達成するとともに得点王にも輝き、2016−17シーズンのMVPを受賞しました。

身長は低い選手(191cm)ですが、スピードとバネ、精神力が尋常でなく、とにかく敵陣に入り込んでいくので見ていて飽きません。漫画やドラマの世界にいそうな選手です。個人的な能力は誰もが認めるところなので、これで来季以降チームの成績がついてくれば、彼の時代が来るかもしれません。彼の所属するサンダーは2017-18シーズン前に大きな補強に成功しています。

■ シックスマンから這い上がった髭レフティ「ジェームス・ハーデン」
ハーデンは2016-17シーズンのMVPの座をウェストブルックと競い、ファンの間でも最後まで議論されるほどの活躍をした選手です。アシスト王にも輝き、平均得点はウェストブルックに次ぐ2位、3Pの成功数も3位とウェストブルックに負けず劣らずオールラウンドの活躍をし、チームも上位進出に導きました。

ハーデンは元々ウェストブルックがいるサンダーの控え選手でした。ポテンシャルは認められていたもののスターターを勝ち取れず、評価と待遇に不満を持ち2012-13シーズン前に今のチーム(ロケッツ)に移籍し、チームの中心選手となりました。そして先日、(2017-18シーズンの前)に4年1億1800万ドルという破格の延長契約を勝ち取ったのです。さらにロケッツにはクリス・ポールというリーグ屈指のPGが加入することになり、ウェストブルックのサンダー同様、2強を脅かすチームになりました。2017-18シーズン、ハーデン個人としての記録も絶頂期に入っています。

■ NBA現役最高のツーウェイプレイヤー 「カワイ・レナード」
オフェンスもディフェンスも一流のプレイヤーをツーウェイプレイヤー(two-way-player)といいますが、現役最高のツーウェイプレイヤーと言われているのがレナードです。レナードは2011年にNBA入りした若手(1991年生まれの26歳)で、名門スパーズで順調に成長を重ね、2013-14シーズンにはNBAファイナル制覇(個人としては22歳という若さでファイナルMVP)、2014-2015、2015-2016シーズン連続で最優秀守備選手賞、ここ数年得点ランキングでもリーグTOP10に入るなどまさにツーウェイプレイヤーの活躍で、MVP投票でもここ2年連続でTOP3に選ばれています。

(レナードのシューズがジョーダンブランドであることも要因ですが、)神様マイケル・ジョーダンもレナードがお気に入りで、「レナードはレナードから得点は奪えない。」「現在のツーウェイプレイヤーとしてはレナードがベストだ。」と評価されています。コートの外ではおとなしい玄人好みの選手ですが、MVPと最優秀守備選手W受賞の日も近いかもしれません。

■ ギリシャから来た規格外「ヤニス・アンテトクンポ」
アンテトクンポは1994年生まれのアフリカ系ギリシャ人。2013-2014シーズンに突如としてNBAに現れ、ついにその才能がいままさに爆発しようとしている注目の選手です。その長い手足はNBAのコートでも際立ち、桁外れの身体能力で観るものを飽きさせません。2016-17にはオールスターのスターターにも選ばれ、5つの主要なスタッツ(得点、アシスト、リバウンド、スティール、ブロック)全てでチームトップ、そしてその全てがリーグTOP20に入るというNBA史上初の偉業を成し遂げました。まだ少しムラがありますが、このまま成長すればリーグを代表する、もしかしたらNBAの歴史を変えるまでの選手になる可能性も十分にあると思っています。


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