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骨折日記 330日目

330日目

リハビリ通院卒業後、もう家でもそれらしいことは特にしなくなった。
仕事中にある程度の重さの荷物を運ぶことがあっても、以前ほど気を使うことも多くはない。
前回から4か月。久しぶりに病院へ行く。

ケガをした当初から診てもらっていた先生は既に他の病院に移動しており、初めて会う先生に診察室に呼ばれた。
手首の具合は良好。
本来ならこれで治療のための通院は終了、となるはずだった。
しかし私は決めたのだ。再手術することを。

とはいえ。金属プレートは「入れたままでも大丈夫だと思う」と言われていたにもかかわらず、わざわざ取るのには、まだ迷いもあった。
それでも取ることに決めたのは、体の中に異物を残すことへの直感的な嫌悪感がぬぐえないこと。それと気のせいかもしれないが、手首が冷える感じがどうしてもしてしまうこと。

人間の体というのは非常に繊細で脆くもあるが、それでいて状況に応じて柔軟に変化し何とか生き延びようとする強靭な生命力がある。
その生命力とはどこからくるものか・・

我々は普段自分が「一人の人間」という存在だと思っているが、本当は、体の中に存在している一つ一つの細胞や微生物こそが「人間という宇宙」を構成している一つ一つの重要な構成員であり、それら構成員のすべてが同じ目的に向かうために協力して作り上げている「人間という一つのコミュニティ」なんじゃないだろうか。(と私は思っている)
ともに生まれ育ち同じ目的の下で共生してきたものたちは、誰かが傷つけばその修復をしたりカバーしようとするものが現れ、また誰かが倒れれば他の誰かがそのかわりになろうとする。生命にはそういう機能が備わっている。(と思う)
そこへまったく違う次元、まったく違う時間軸からやってきた異物が、うまく共生していけるとはとても思えない。(手首の話ですからお忘れなく)
それに、三首って冷やしたらダメな部位ですから!(なんだかんだ強いこと言って自分を奮い立たせております)

とにかく、後から後悔したくないので自分の体の事は自分で決断したい。
そういう意味で最近の若いお医者さんは、説明をした上でどうしたいかを聞いてくれるので本当にありがたい。

ということで、この日は手術前の検査を一通り。血液検査、尿検査と心電図。それから胸と手首のCTとレントゲンを撮る。結果はすべてクリア。
次回はいよいよ再び決戦の日。手術である。(大袈裟だもの)

診察、検査 9980円


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