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蒸しパンによせて

noteを更新していなかったのに、最近スキをくださった方がいたので、ようやく書く気持ちになって、今、作っている蒸しパンについて書こうと思った。

この蒸しパンはすり鉢でつくる。
【材料】
<A>そば粉カップ1、
ゴマ(あれば)、きな粉(あれば)、はったい粉(あれば)大さじ2ずつ、
薄力粉カップ1、ベーキングパウダー4g
<B>たまご1個 、黒砂糖大さじ4くらいお好み、豆乳適量

【準備】
15~18センチくらいのケーキ型に、バターか油塗っておく
蒸し器の湯は沸かしておく

行程①・・・まず、ゴマをする

蒸しパンにはこどものころ出会った。
8月に一週間ほど里帰りする祖母について帰ったとき、祖母の妹さん(以下おばさんと記す)が作るこの蒸しパンに出会った。

おばさんは、お母さんを自宅で介護されていたのだが、週二回得意の洋裁を教えに工場に勤めてた。その間、介護を代わってくれる方を頼んでいた。いまでこそヘルパーさんに来てもらうことは多くの人がやっているけれど、この時代は、まだ家族は家族が看る時代。おばさんは、人脈を利用して、周りの目にひるまず、自分の仕事と介護をうまく両立していたすごい人だったと、今さら気付く。

行程②・・・すり鉢のゴマに<B>のたまごと黒さとうをいれて、いっしょに すりまぜる。

おばさんのおかあさんは寝たきりではあったけれど、ご飯を自力で飲み込めていたので、一日の一番の仕事は食べることだった。おばさんは、お母さんに少しでも元気にいてもらうために、栄養のあるものを常に考えていた。

それを見てわたしは、食べることで、人は生きているのだと知った。

でも食べることは結構体力を使う。
たくさんの量は食べられない。
おばさんは考えた。


おかずは、野菜の煮物に、
朝はたまご、昼はそのまま、夜は魚を入れたもの。
野菜や魚の種類を旬のものに変えるので、わりと飽きない。
それに朝はパンとヤクルト、昼とよるは白ご飯を添える。

そのパンの、バリエーションとして、お母さんの好きなもので、一度にたくさんの栄養を取れる食べ物。それが、そば粉の蒸しパンだった。

行程③・・・<A>の、きな粉、はったい粉、そば粉、薄力粉、ベーキングパウダー、をふるう

わたしは、半年だけおばさんと暮らしたことがあるのだけど、そのときに、作り方を伝授してもらった。
レシピはおばさんの家に眠っているから、これはわたしの記憶から取り出したものである。

服が粉々になってもドンマイ

行程④・・・蒸し器の湯は沸いているはず

行程⑤・・・すり鉢の中に粉を入れてへらなどで混ぜ、固さは豆乳で調節する。豆乳を投入とか言ってもいいし、言わなくてもいい。
型に入れて、沸いている蒸し器の上に乗せる

行程⑥・・・20分強火!さぁ!膨らんでくれたまえ!!

はい!膨らんだよ!!

お供えする。おばあちゃん、おばさんとふたりでたべてね。

召し上がれ(^^)人(^^)

冷めてからの方が、そば粉の香りがよくします。
おばさんのおかあさんは、よく、ハチミツを添えて食べてらしたな、と、思い出す。

どうでしょう。作ってみたくなりましたか??
ぜひ、どうぞ。


余談ですが、おばさんの家のハチミツがまた、おいしくて、、、それはまた、別の機会に話しましょう。
お付き合いありがとうございました。

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