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いつになったら

彼の様になりたかった。彼の様に高尚に貪欲に愛を得たかった。彼の様に貴方に愛されたくて、性格も容姿も近付けた、つもりでいるのだが。いつになったら気付いてくれるのだろう。気付かれてしまうのもまた、恥ずかしい事なのだが。

    • おやすみ

      部屋の窓を開けて、可愛げのない格好をしながら夜風に当たっている。少しだけ疲れた顔で、君は静かに眠ってる。ラジオがそう歌う。さっきからカーテンが風を孕んで足をくすぐる。何事もない一日の終わり。眠気に身を任せたくなくて、もう少しだけ夜を過ごしたいからフラッペを飲みきるまで文字を綴る。 今日は良い日だった。最近は特に気分が落ちる事なく、穏やかに過ごせている。精神衛生上いい暮らしをしている。いかにも、そういう時に限って体の不調が出始めるものだけれど。 明日もなんとか過ごせるといいな。

      • 講義中の絵空事

        講義中ろくに話を聞かず空想にふけったりするのだけれど、シェイクスピアの言うことの、人間になる為に与えられた欠点にあたる私の中での最たるものは肝心なところで可愛くない点であって、自覚もしている上で治せないのだから難しい。もっと可愛げのある人になりたい。

        • 誕生日

          誕生日を祝ってもらった。元恋人に。夜からカラオケに行って好きな分だけ歌ってお酒も飲んでケーキまで頼ませてくれた。あろう事か終電まで逃してしまって、これは二度目、始発の電車に揺られている。プレイリストはMUTEKI。朝日が昇ってきていて綺麗なのに、ずっと俯いて文字を繋いでいる。レンマサ?とか言いながら肩を時折触れ合わせながら電車の到着を不特定多数の皆さんと画面を見詰めながら待っている。朝日に照らされたビル達が逆光で無機質さをより強く放ち、それをしぱしぱの目でぼーっと見詰める。一

        いつになったら

          日記

          精神科に行った 何も変わらなかった誰も分かってくれないし分かってくれていたとしてもそれを理解できない ただ薬だけ貰って平和なヒビを手に入れた リスカもできないからただ鬱がやってくるのを耐えるのみ それに今は平気なフリしなきゃだから大変なの 少女1にも少女2にも連絡してしまって、少女1の方はなんかまだ脈アリみたいな感じだし恋って難しい 最近恋人の事をずっと好きで居られるのか不安になってきた。彼のことが好きなのかなと思ったけど多分遺伝子的に惹かれるだけでそういうのじゃないと思いた

          【感想】もっとも大いなる愛へ

          根本宗子さんの舞台に初触れた。 私はZOCのいちプレイヤーであり、靖子ちゃんの毎日のおはようツイートでなんとか生きているファンの1人である。靖子ちゃんが主題歌を務め、り子ちゃんもとい舞踏家としてのrikoちゃんが参加しているというこの舞台で、演劇や舞台に対する興味や関心がカンストした。 自分の中では当たり前の思考の流れやそのパターン、他人にはきっとないだろうとかあったとしてもこんな風ではないだろうと思っていた様なものたちを、全て普遍的に劇の中で消化していたのが凄く衝撃

          【感想】もっとも大いなる愛へ

          日記

          一昨日は一日中泣いていた。どうして?訳もなく悲しくて、自分が自分である事が限界でとにかくはやく死にたかった。 誰も分からない様にしたから誰も知らない所で一人で苦しんだ。一番辛い時いつも私は一人ぼっちだ。 家にあるありったけの薬を飲んで気が付いたら恋人に暴言を吐いて気を失っていた。ごめんなさい。 目覚めたのは朝の6時(正確にちゃんと意識があったのは16時 6時に目覚めた時は意識はなく、その時のメッセージやTwitterの痕跡からしか分からない)。 血と吐瀉物で目を覚ましたらし

          日記

          いい子でいなきゃ

          幼い頃から勉強が好きだった。 知らない分野をどんどん明らかにしていく事が楽しくて、宇宙や雲、様々な生物に興味を持った。 学校で教えられる勉強もひと通り出来たけれど、自分は理科的な分野が好きで、絵を描くことも好きだったから、 昼休みなんかは一人図書室で図鑑を見ながら恐竜の骨格をデッサンしたり、魚の体内を時間が許す限り延々と描いている小学生だった。 家に帰ると、宿題を終わらせてから別の教材でもって学習をしなければならず、放課後友達と遊ぶ事はほとんど無かった。 自分はいつか

          ¥250

          いい子でいなきゃ

          日記

          自分はいつも真似ばかりで自己表現や承認欲求などといった類のフラストレーションが溜まりに溜まって、それも自分の気付かない所で爆発し、発散させる術をまだ知らない。 20年間無駄に生きてきて、というか生きているのか死んでいるのか定かではない状態をダラダラと惰性で過ごし、親に怯え、愛情を上手く受け取れず周囲にも馴染めずに、親という存在に甘んじて自分個人の人生というものと向き合って来なかった。 人より優れている優位に立っているという錯覚によって自らの信念と称した軸を形成し何をしたい

          いつか、ほかの誰かを好きになったとしても忘れないで。

          きのこ帝国 「金木犀の夜」 一度復縁して別れた恋人を想って付き合っていた当時によく聴いていた曲だ 付き合っているのに、まるで別れを告げた後の様な感覚によく陥っていた。 彼女と過ごした日々は、楽しくない事の方が多かったけど全てが思い出深い。 一度 彼女の前で泣いたことがある その時の部屋の湿度、空気、彼女の太腿の柔らかさまで嫌に綺麗に覚えていて 忘れるなんて野暮なことは、しなくてもいいと思える。

          いつか、ほかの誰かを好きになったとしても忘れないで。