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いつからまだ若いと錯覚していた??

7等星23歳、少し前に、ついに顔にシミがあるのを発見してしまった。
なんでもない日にいつも通りスキンケアをしていたら、目の下、頬のあたりうっすらと茶色い点。よく見ると両頬にある。
そんなすぐにできるようなものでもないだろうし、なぜ今まで気づかなかったのか?

いつからまだ若いと錯覚していた??

バイクに乗る身ではあるけれど、できる限りのUVケアはしてきた。仮にそれでもツーリングが原因だったとして、20代前半でも1年でシミができるものなのか?
色々と思い返したり調べたりしてみると、どうやら1番の原因は中学時代のようだ。当時陸上部だった私は、来る日も来る日も屋外での練習に明け暮れていた。練習はきついし足は速くならないし、怪我もあったりして、正直なところあまりいい思い出はない。
調べによると、10代といえど若い頃の日焼けは後々かなり響くらしい。足の速さも体力も手に入らず、残ったのはその名に恥じぬ太ももと膝の怪我、劣等感だと思っていたけれど、さらにシミまで残されていたとは…


いつの間にか大人になってしまった。
これと言って大人になった感慨などなかったのに、身体は着実に老いの一途を辿っている。母に聞いても彼氏に聞いても、やはり大人になったからといって心に劇的な変化があったかというとそうでもないと言う。いつの間にか歳をとっていくと言う。

人生の時の流れに焦りを感じてしまった。まさかシミから感じるとは思っていなかったけれど。ただ、焦っても仕方ないと思える大人の心が少しでも身についていたのが幸いだった。
とりあえずスキンケアを変えてみたり、日焼け止めを選ぶ時に注意してみたりした。劇的に効果が出るような化粧品は流石に買えない。一度買えたとしても、必要に応じて続けられなければ意味がないだろう。
新しいケアをコツコツと続けてみると、ちょっとずつ肌が白くなり、シミも目立たなくなってきた?気がする。気がするだけで、本当は全然そんなことないかもしれない。けれど、何もやらないよりはずっとましだろう。


すぐ目の前にあったのに全然気づかないなんて、今まで私は鏡面のどこを見ていたのだろう。認識の甘さにちょっと恥ずかしくなった。若さだけでどうにかなる時期は過ぎ去りつつあって、これからはより自分の心身を見つめながら過ごしていく必要があるのかもしれない。
よく考えてみると、毛穴の開きだったり顔のベタつきだったり、問題は目の前にあった。その改善もしてこなかったし、仕方ないものなのかなとそのままにしていた。それらに対しても向き合っていきたい。

別にそういうことを気にしなくても生きてはいける。けれど、徐々に老いていく身体と楽しく付き合うため、化粧が好きだという心を大事にするために、もっと自分のことを知っていきたい。そこまで大げさに言わずとも、自分のことを多少なりとも好きでいられる自分でいたい。

高い化粧品はまだ買えないけれど、そこは若さにも頼りながらコツコツとケアを続けていく。やるのとやらないのではだいぶ違う結果になるはず。
かといって、老いを必ずしも悪いものとは思わない。老いによって似合うものも変わるだろうし、それもまた楽しみだ。
緩やかに老いていく自分を楽しみながら、かつ労りながら過ごしていきたい。
とりあえず、もうちょっと地道なケアを頑張ろう。

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