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人生を変えた、もう1冊の本。

『7つの習慣』と同じくらい、人生で影響を受けた本があります。

それが『イノベーションのDNA 破壊的イノベータの5つのスキル』(クレイトン・クリステンセン/ジェフリー・ダイア―/ハル・グレガーセン 翔泳社  2012)

少し前、著者のクリステンセン氏が亡くなられた際には、こんな思いを投稿したりもしました。

もちろん面識なんてありませんが、クリステンセン教授の『イノベーションのDNA』という本、それをE-learningにした「innovator's...

Posted by 大司 奈緒 on Saturday, January 25, 2020

イノベーションを起こすために、必要なこと

この本と出会ったのはたしか2015年頃。

当時は、今以上に「イノベーション」という言葉がHR界隈であふれかえっており、イノベーションを起こすための新たな考えや研修などが多く求められている時期でした。

そんな時に、この本に出会い、この本の内容をe-ラーニングにしたアメリカの教育プログラムを日本語版としてローンチするという仕事に巡り合い、のの内容に深く深く没頭したのです。(今は残念ながらライセンス等の都合で、そのサービスは終了してしまいました)

この本に書かれているのは、イノベーションを起こす「仕組み」「構造」ではなく、「個々人に求められるスキル・行動あるいは資質」でした。

その求められるスキル・行動あるいは資質というのが「発見力」

そして、その「発見力」を培うのが

・関連づける力
・質問力
・観察力
・ネットワーク力
・実験力

という内容だったです。

選択が、怖い。主体的は、怖い。

『7つの習慣』でも「第1の習慣 主体的である」というのが一番最初にありますが、一番最初なのに一番難しいのが「主体性」を発揮することだと思っています。

積極的、ということではない。
自分がしたいことを、自分で考え、選択し、責任を持って行動する。
言葉にするとシンプルなのに、自分がしたいことを考えるのも、自分で考え選択することも、なぜかままならないものなんですよね。

その頃の私でいうと、「苦手」なことからはよく逃げる(避ける)癖がありました。例えば、営業。長くなるので詳細は割愛しますが、私の仕事のキャリ始めは「営業職」でした。でも、とある出来事からとても営業という仕事が怖くなってしまったのです。もともと書くことや企画が好きだったので、そのままマーケやプログラム企画という仕事をさせてもらっていましたが、心のどこかでは「営業が怖い」という思いがずっとありました。

さらに言うと「新しいこと」もすごく苦手でした。環境が目まぐるしく変わること、新しいことを思いついてもそれを行動することに、いつもまずギュッと立ち止まるようなタイプだったんです。

でも、心の中ではやりたいことも、一歩踏み出した気持ちがある。
それでも、自分で選んで行動することもできず、かといって人に指示されても反発してしまうような、そんなおよそ「主体的」とは言えないタイプだったのです。

選択も怖い、選択した結果も怖い、だったら動かない理由を探したい。

おそらく、特に新しいこと・苦手だと思い込んでいることに対してはそんな感じでした。

「実験」は自分から動く、理由になる。

でも、この本を読み、e-ラーニングプログラムを日本語版として構築し、内容について深く理解し、関連する知識を学ぶうちに、この「発見力」と「5つのスキル」にどんどんとハマっていきました。

怖くて踏み出す理由はたくさんある。
自分を止める理由はたくさんある。

でもそんなときに、

・まず誰かに質問してみる
・何か、関連するものをよく見て調べて観察してみる
・人に会って、新たな知識や出会いからインスピレーションを得てみる
・そして、怖いことは全部「実験だと思って取り組む」

という術を学んだのです。

特に、最後の「実験だと思って取り組む」の効果は抜群でした。自分を中心におくと、失敗したらどうしようとか、評価とかいろいろ考えてしまうことも「ああ、今日もこれは実験だ!」と一言口に出したり、頭の中でつぶやくだけで、一気にパラダイムが変わるのです。

「実験なんだから、結果はわからない」
「試して、得られた結果にこそ価値がある」

そんな風に、自分から動く理由をこの1冊でいとも簡単に手に入れてしまったのです。

営業も、それまでの私からは考えられないくらいするようになりました。
今や「新しいこと」、は私の大好物です。なんなら主食。

発見しに行くことは、主体的であること。そしてクリエイティブであること。

「主体的になれ」と言われたって(何ならずっと『7つの習慣』を読みプログラムとして人に伝えていたって)簡単に変われない、動けないことはたくさんあります。

でも、新しい何かを発見する、実験だと思って、やってみたいことに取り組んでみたり、誰かに一言聞いてみるなんてことだけで勝手に「主体的になれる」。

そんな体験と発見をさせてくれたのが、この1冊の本でした。

先日、7SALONのイベントでカラスの牧野さんもおっしゃってましたが、

「主体的って、クリエイティブであること」

というのは、まさに、という言葉です。
何かを創る、というのは、結果はわからないし正解がなくても自分で意思をもって手足を動かさない限りは手に入らない結果。

外に発見しに行くこと、そして自ら考えて自分を動かし続けるということは、まさにクリエイティブな生き方と直結するんじゃないかと思うのです。

7つの習慣をベースにして、超える

私にとって『7つの習慣』は原理原則。

自分の成長や人との関係などを「よくする・たかめる」ためのフレームワークのようなものだと思っています。

なので、そこをベースとして具体的な「実践」を考えた時に、他の本から多くヒントを得たり、また新たなパラダイムや視点を得たりするのですが、とくにこの「主体性」に関しては、『イノベーションのDNA』が私にとっては人生を変えてくれるほどの本になりました。

この本に出会わなければ、もっと学びたいと思うことも、もっと創りたいと思うことも、おそらくなかったでしょう。

こうした、本との出会いを私自身も、そして7SALONという場を通じても、もっと創っていけたらと思っています。

最後に

いつものことながら、7SALONはこちら。

1-2月はまたいろんなチャレンジ、そして最高の場を創りあげる新たな「実験」ができそうです。ぜひ、一緒に楽しんでもらえたら。

ああ、今日もちょっと書きたい方向とずれちゃった。鍛錬鍛錬。

今日もお付き合いくださりありがとうございました。

では!




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