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日本語の力は脳を変える

日本語というのは他の国の言葉と違う物凄い特長があります。
その音は穏やかで柔らかく、深みのある優しい響きを感じられるものです。
普段意識せずに日常わたしたちは話をしていますが、ひとたび発する音が宇宙空間に影響を与える力強いバイブレーションとなることがわかるものですので、音霊ともなり宇宙空間に広がっていく。古神道の言霊学や大和言葉を学ぶ内にしみじみ感じたものです。

広い範囲の人々に意味を共通するために「漢字」が使われてきましたが、漢字やひらがななどが使われるようになったのは時間的にずっと後なのです。
太古の日本はたくさんの神代文字があり、そこには言葉の音の高低や重軽の質量順、宇宙の一定の法則に従った順などで構成された宇宙文字のような神代文字がありました。

日本語は一つの音だけでもたくさんの意味を持っています。 それ故一音だけでもそこに深みを感じることができます。多様な物事を伝えることができる不思議な働きがあるので、「言霊」ともなるものです。

「日本人は特長がない人種だ。」と聞くことがありますが、全くそんなことはありません。
日本語はひとつひとつの音が持つ性質や意味の組み合わせによって言葉を作ったものですので、言葉ひとつをとっても他の国では見られない奥深さがあることが特長です。

早く正確に伝えることができるという特長を持つ言葉は大陸から入ってきましたが、
そういったところは日本語には不向きな部分であります。
一つの音にいろいろな意味を持ち深みがあるものでそれが本当なのかというところになれば、どちらかといえば曖昧さを持っています。

ある大学病院で日本人の脳の研究をしていた先生が、日本人の脳の反応が他の国と違う特徴があるということを発見しました。それはどうやら日本語を話しているからだということになるようです。

一般的には左脳が言葉を聞く時や論理的なことに反応し、右脳は音楽を聴くことに反応するので、左右の情報を合わせて、自分の思考につなげていくという働きになります。
ですので、論理的に考えることと環境音を脳は別けて理解しています。鳥の鳴き声、虫の鳴き声、風の音、川の音などはただの音として捉えるそうです。

一方日本人の脳の反応は論理脳と環境音の区別が曖昧であるので、僅かな虫の声や風の音などの環境音を「言葉」としても捉えることができるということです。 そのお陰で自然の中の音を言葉として捉えることができ、自然の中に神がいることが当たり前のようにわかることに繋がってくるものです。

これは日本人だからできるということでなく、外国人でも日本語を発していると脳の反応が変わってくるとのことですので、日本語が持つ力ということになります。

外国の人でも日本語を話せば情緒を感じ、やわびさびについての深み、直感力の高まりなどの脳の反応を得るようです。
また日本人は静かであることを好む人種というのも、音のバイブレーションに敏感であること、見えないところに神を感じるという感覚が優れているからなのかもしれませんね。

日本はこういった大事なことを音で伝えた文化が太古からあります。
音で大事なことを伝えたというところは、「口伝」ということになります。
文字に書くことや、言葉すると本当に伝えたいことから離れていってしまうことがあるのでしょうか。直に口から聞いた声音のバイブレーションは、人の心や脳に波紋が広がり浸透していくもの。例えお世辞を言ったとしても何もかもお見通しということになります。

昨今ネット社会となり、人に直接会わずにオンライン上で会議をすることが多くなってきましたが、感覚は鈍くなるのではないかと思います。
大事なことを伝えたいときや鑑定セッションなどの時は、直にその人に会って、声音のバイブレーションを感じ全身全霊で情報をキャッチしたいものです。
その場その時の環境なども含めた全てを感じきることが大切なのではないかと思うところなのであります。

日暈鸞

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