日本庭園 枯山水の魅力

建築物を立てる上で建物の内部(インテリア)、外見を考えるだけではいけません。建物を敷地いっぱいに建てることはないので、建物の外部空間をどう使うかを考える必要があります。

いわゆる庭を考えないといけません。
庭は建物へ入っていくために通る敷地であるため、庭の様子次第で建物に入る前の意識が変わると思います。

そのため庭は建物を設計するうえでとても重要な要素だと思います。
庭といっても幅広くありますが、なぜ私が日本庭園、中でも枯山水を推しているのか説明したいと思います。

まず、西洋の庭はとても人工的で幾何学的な庭が多いです。
いかにもバチバチに手入れをしていますという押しつけが強いイメージがあるからです。
完璧な線対称が最も美しいとされています。
私は完璧な美しさより不完全で未完成な方が美しさを感じます。

不完全な方が自然に近く親近感が湧きます。飾らない素を見せてくれていそうで、はかなくてもろくて大事に扱いたくなります。

日本庭園は本来の自然の姿を残したまま、人の丁寧な世話によって維持されています。人の手が加えられているというのに自然が自然になってとても美しく感じます。これが日本庭園の魅力だと思います。


日本庭園の中でも枯山水は自然を抽象化して表現した庭だと思います。
石を山に見立てたり、石の模様を川の流れに表現したり自然を使って自然に例えているのは枯山水だけだと思います。

枯山水を勉強することは日本人の心意気を学ぶことだと思います。日本人はものを何かに例える、何かが宿っていると表現することで物を大切に扱おうという心意気が根付かれていると思います。
枯山水も古くは平安時代からあるのだそうです。

枯山水は日本人の心意気が学べる重要なものだと思います。
これから更新していきたいと思います。

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