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夫のうつから身につけた自分を甘やかすスキル

資格試験が終わりスッキリー‼︎
となるはずだったが全然スッキリしていない。

試験が終わったら、あれもこれもやりたい事があったはず…
それなのに何も考えたくない。

おそらく想像以上に
疲労が溜まっていたんだろう。

昨年一度失敗している為、
今年は何がなんでも絶対に合格する! ︎という
意気込みだったので相当なエネルギーを消耗していたようだ。

夫からは
「それだけ勉強したんだから、絶対大丈夫だよ‼︎」
という、プレッシャーという名の応援を頂きながらの挑戦だった。(ん?逆?)

結果はまだまだ先だが、自分的には100点
なんじゃない⁈という位に出し切った。
自分お疲れ。

ということで自分を甘やかす期間に
突入することにした。
全てのマイルールを緩和し、
出来るだけ自分の本心に従い生活する。

今もシンクには洗っていない皿の山を築いている。

*******

私はここ数年、言葉は良くないかも知れないが
自分を甘やかすというスキルを手に入れた。


きっかけは夫がウツになったこと。


その後、コロナが流行り始めた事も相まって
人と話しをする事が好きな私は、ウツで部屋に閉じこもりコミュニケーションがとれない夫、コロナで外出を控えなければいけない事で悶々としていた。

それに加え家族の為にあれもこれもやらねば

母として妻として
栄養のあるご飯を作って
家も綺麗にして
いつも笑顔で子供と遊んで
義親の頼まれ事もこなし
夫の分も仕事も頑張らねば!

…超人ですか⁈
というような理想を掲げすぎていた。
(もともとキャパが少ないのに理想は高い)

そんな中、
夫の裏切りともとれる問題が勃発し
張り詰めていた糸がついに切れてしまった。

何で私ばっかり頑張らなきゃいけないの⁈⁈

今考えると問題が起きる前から
私が勝手に頑張りすぎていたことで
夫に無言のプレッシャーを与えていたように思う。

「あなたがウツで何もできないから
私が無理して頑張ってますよ」

とでもいうような…酷い…我ながら酷すぎる。
そりゃあ良くなるもんも良くならんわ。

加えてアレをしたら良くなるんじゃない?
こうしてみたら?これがいいらしいよ!
と良かれと思って夫の世話を焼いていた。

これも本当に嫌だったろうな。


私が周囲の人にされて辛かったことでもあった。
心配してくれての言葉だと分かっていても、責められているように感じてしまう。

私が一番夫のこと考えてる。
そんなこともうとっくに考えてやってみた。
教科書通りにいくならもう治ってる。
そんな罰当たりなことを思っていた。

そう思っていたのに無意識に同じ事を夫にしていた…
反省だらけ。

その夫の問題が発覚したあと、
話し合いは全く成り立たず
私には適応障害のような症状が出た。

料理を作ろうとキッチンに立っても
息苦しくなり泣きたくなる。
何からやっていいか分からない。

そんな状態から脱するためには
もう離婚しかないと考え
親しい人に相談しまくった。

自分の辛さ、弱さを話すことは
苦手だったので、それまでそういう話を
私からする事はあまり無かった。
おそらくその時は皆んなも困惑しただろう。

そんなに辛かったのに気づかなくてごめんねと
泣いてくれた幼馴染
旦那さんと鬱の経験を聞かせてくれた友人
素晴らしい本をプレゼントしてくれた友人
実家に帰ってきて!と言ってくれた義理姉

今思い出しても泣きそうな位に感謝している。

そんな離婚で頭がいっぱいの中、
友人のちょっとした言葉で力が抜けた。

「今すぐ離婚しなくてもいいんじゃない?
状況が変わらなければ2.3年後に離婚したら?それまでに色々準備してさ!」

おそらく心の奥底では離婚したくなかったんだろう。
その言葉で力が抜けてから、少しずつ深呼吸が出来るようになった。

肩の力を抜き、色々なことを学び、とりあえず
自分のことに集中することにした。
それまで、やりたいけど我慢していた事をやった。

家事一つするにも自分がしたいからしているという意識に切り替えた。 
子供の事も自分がそうしたいからしている。

よく考えたら、それまで夫は一度も私に完璧を求めてきたことはなかった。
前から自分の行動を決めていたのは自分だったことに気づく。
勝手にしてあげている気になっていたのだ。


それから夫の事はあれこれ構わず
程よい距離をおき見守った。
見すぎないように身の回りの事だけした。


徐々に独身時代のように心が軽くなるのを感じた。

そんな日々が1年程続き、順調とはいかないが
1度切れた糸はぐるぐると絡まりながらも
なんとか結びなおすことができ今に至る。

*******

家事は必要最低限でよし
我が家の人間は埃で死にはしない
洗い物は翌日でもいい
ご飯は野菜たっぷりみそ汁と焼き魚
何なら納豆ご飯だけでもいい

家族揃って笑いながら食卓を囲める
これがどれだけ幸せなことか

それにあぐらをかいていたから
私にはやってきた試練だったと思っている。

ウツはいつ再発するか分からない
今も完全に治っているとは言い切れない
けどその現実に私達夫婦が悲観することは
もうないだろうと私は思っている。
お互い人生においてかなり有効なスキルを身に付けたから。

しばらく自分を甘やかし続けると
いつの間にか、何かしたくなってくる。
疲れ切った自分にまず大事なのは充電だ。

100%になった気がしたら少しずつ動き出す。
いや100じゃなくても良いのかも。

そしたら自分が心地良いように
少しずつ暮らしを整えていこう
周りにも応援を頼みながら。



…なんだかnoteを書くことは
私にとって癒し効果もあるようだ。

だけど、しばらくは好きな時に書こうと思う。
全然書かないかも知れないし、
毎日書くかも知れないし、
今までと同じペースかも知れない。
その時の自分の心に従う。

今日は習い事の待ち時間に
コーヒーを飲みながら本でも読もう。


長くなってしまいましたが
最後までお読み頂きありがとうございました。

noteを始めた理由の一つでもあった
夫とのことについて触れられたので
今とても清々しい気持ちです。

夫の気持ちまでは分からないですし
誰にでも当てはまる事ではないと思いますが、
そんな事もあったのね〜位に思ってくださると幸いです。

今日も1つでも笑顔のある日になりますように。


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