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巡る

 道道の電光掲示板マイナス15度の文字がボコボコ暗い雲の中に赤く浮かび、夜明けがもう始まっている5時15分。

 雀の餌はムクドリが陣取りひたすらついばみ雀を寄せ付けず此処は我がアジトの思惑を見てしまうか我が心。
 お日様輝き出せばたしかに雪の上の僅かな温もりは柔らかく、氷柱から時折落ちる水滴に春間近を見つめる。
 木に止まりし雀は何かを話している、物音にサッと飛び立ち直ぐに戻り来て、せわしなく見張りのさえずりで飛び去って行く。
 室内はストーブ活躍温度計は28℃を指して洗濯物が良く乾く、湿度は下がる一方で水分補給しなければ、しなびた皺だらけの年まの出来上がり、保湿成分塗りたくるが速攻で乾き行く。
 遠い空の下の出来事はガソリン価格にも影響か ? 給油する度に目をむき、削る物あれやこれや思い悩み最終的に余計な物が何故かカゴの中で光輝く、先程のアレヤコレは徒労に終わりどの様な味かしら少しワクワク。
 店内放送マスク着用アルコール手にガシガシ付けてモミモミ、それでも怖いオミクロン目に見えない敵は心むしばみ、メモの紙見ながらそそくさと店内後にするのに慣れてきた。
 マスクを探して放浪記、今では懐かしい遥か遠くの記憶となり、あれから二度目の春が来ようとしている。
 こちらの桜の開花は5月、それまではテレビでの桜を羨望の目で見つめ続け、まだかまだかと日にちを数え、気が付けば年越しが・・・とはならない様に気を付けて実りある一秒の未来、一分の未来、一時間の、一日の未来にポンポンと踏み出せば、緩んだ雪は水を作り出し車の色は何色なのか分からなくなりにけり。
 洗車する注意事項はドアの隙間に水滴絶対に残してはならぬ、夜に凍りつきドアはピクとも動かなくなり、助手席側からしか乗り降り出来なくなる事態に陥る危険がある。
 過去にそんなお人見て教訓としている北の生きる知恵エトセトラ。
 
 
 
 
 

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