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凍死寸前迄の道のり

 バスは走っていた。
 だが学校への行き帰りには時間が合わない、加えて様々な要因が重なり合い片道6キロを、子供の足👣なので2時間30分程かかった。
 現在の様な防寒対策はなかった、長靴に毛糸の靴下位だったと振り返る。
 長靴をストーブで温め履くと、これから歩かなければならない道のりの事など吹っ飛んでしまった。
 雪道を5分程歩くと既に冷たさで足が覆われてしまう、そして凍傷になる。
 紫色に腫れ上がり、温まると足を切り落としたくなる程の痒みが襲って来る、辛かった〜としか言えない。
 朝から吹雪はルンルン・ニカ〜学校休み😍
 だがお昼頃から吹雪が結構あった、9年間で吹雪は🤔数え切れないのかな(笑)
 
 歩き出して一時間位で寒さがピークになる、幾ら手をポケットに入れようが寒さで指等全く動かなくなり、物を掴めなくなる。
 あの時カイロと云うものが発明されていたならば天国でしたね~。
 一歩進んで30センチ家に近づいた、ニ歩で60センチ近くなった、暫くそうやって数えて後ろを振り返る。
 こんなに歩いたんだ、たどり着く暖かい家🏡を思うと余計辛く今の現状を呪ってしまう。
 だから30センチ近づいた、60センチ近づいたと数えた。
 そして此処まで歩いて来た、又数える。
 両親に言われていた、眠くなっても絶対に寝るな!
 意味など解らずに私はその言葉に従った、今振り返ると両親も経験者だったのだろう。
 生と死の間は無い気がする、思うから辛い行く先を想像してしまうから泣いてしまう、辛くてね🤗
 辛くても泣いてでもいい歩き続ける、何も考えてはならない、考えると良からぬ雑念が心を惑わす、這ってでもいい動き続けなければ(笑)水だわ、水は留まると腐り果てて異臭を漂わせる、強い意志があれば8849のエベレストも登れるわ(笑)
 
 

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