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映画『ミスト』 -スティーブン・キング『霧』

 さて、小説を読んだので、映画版も見てみようと思った。アマプラにあったので見てみる。感想は、なんだか不遜な言い方だけれど、「よくできている」
 小説の方は、主人公の心の中の描写がけっこうあるところをすっぱりとカットして、テンポのいい物語になっている。まぁ、小説でははっきりと言わずに、ほのめかし程度だったことが、はっきり言われていたり、違うところはあるけれど。

 やはり、この人物はどう描かれてるんだろうと気になっていたのは、宗教オバサンのミセス・カーモディと、実はものすごくできる店員オリー。オリーは、小説の方でも好きなキャラクターだったし、キャスト含めて満点。ミセス・カーモディは、見てくれからヤバい人じゃなくて、ぱっと見普通のオバサンだけど、どんどんヤバい存在になっていくのが、小説とは違ってまた怖い。最初はまとめていた髪が、どんどんほどけていくのが、また描写細かい。
 めちゃくちゃ期待していた、殺虫剤使いオバサンは、小説とは違うシーンだったけれど、ごく冷静に噴射する気体に発火するという技を見せてくれたので、これまた百点満点。
 スーパーから逃げ出してからのところも、エンドロールのところも、絶望しかない!て感じでよかった。
 あのクリーチャーたちを作った人が、のちのちプレデターを作った人だと調べて知ったけれど、納得。

 キングの他の小説も読んでから、また映画見てみようと思う。

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