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私の想像していた結果と違うご主人様

【私の想像していた結果と違うご主人様】

「アルクス様ー。私のこと好きですかー?」

私はご主人様に聞いてみた。

「テシーのこと好きだが、どうした突然に?」

ご主人様は首をかしげていた。

「やりたいゲームがありまして聞きました!」

私は上機嫌に言った。

「なんか、嫌な予感しかしないのだけど…」

ご主人様はぶつぶつ呟いていた。


「アルクス様、愛してるゲームって知ってますか?」

ゲームしたくてワクワクと胸を膨らませながら言った。

「何だそれは?知らないな」

ご主人様は何だろうと考えていた。


「アルクス様、いたってシンプルなゲームなんです!

 二点ルール説明しますね。

 一、愛してると言って照れたら負けということ。

 二、愛してると言われたらもう一回と言い返すことです」

私は淡々と説明をした。

「なるほど簡単そうだ、照れなければ良いのだな」

うんうんと頷きながら、納得していた。


「では私から言いますね。アルクス様、愛してます」

私はご主人様の目を見て言った。

「テシー、もう一回」

ご主人様は余裕ある感じに言った。

「アルクス様、愛してます」

私もまだ余裕がある。

「テシー、もう一回」

「アルクス様、愛してます」

「テシー、もう一回」

なんか淡々としていて照れる空気にならなかった。


「アルクス様、交代しましょう。

 今度は私がもう一回と言います」

ゲームの言う立場を変えてみた。

「テシー、愛してる」

ご主人様は私の目を見て言う。

「アルクス様、もう一回です」

なんか先ほどと違う感情が、私の中に流れていた。

「テシー、愛してる」

ご主人様は私の手を取った。

「アルクス様、もう一回です」

私はご主人様の手の温度を感じドキドキしていた。


「テシー、いつもありがとう。愛してる」

私の心を見透かしているようだった。

ご主人様はドキドキした私を見ながら、指先に唇を当てていた。




【最後に】

『私の想像していた結果と違うご主人様』を読んでいただき、ありがとうございます。

・これからも500~1000文字程度のすぐ読める空想物語を書いています。

『スキ・フォロー』して楽しみにしていただけたら嬉しいです。

・「楽しかった」・「つまらなかった」など、あなたの正直な感想もコメントに書いていただけたら嬉しいです。

・古い空想物語から少しずつ『有料化』していきます。
まだあなたが読んでない空想物語がある場合お早めに読んでください。

あなたの中の一冊になれるよう応援をよろしくお願いします。


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