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なぜ飲まない、分け与えるというのに

【なぜ飲まない、分け与えるというのに】

「私の血が飲めないというの?」

血の入ったワイングラスを揺らす。

「飲めない」

人間が言う。


「飲んだら楽しい生活を送れるというのに?」

私は、グラスを人間の目の前に持っていった。

「血はいらない」

人間にずっと拒絶される。

「じゃあ、お前は何が欲しいというのだ」

私は困っていた。


「あなただけが欲しい」

人間が目を見て私に言ってきた。

「何を言っている…」

私は言葉を疑った。

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